青瓦台で使っていた什器!? 1年前に公開された文在寅私邸写真の「写り込み」が話題に

 大統領室関係者は「官邸には国民に見せるものが一つもなかった」とし「ただがらんとした空間だけであり、もし前大統領夫妻が使っていた物が残っていたならば、大統領の生活を実感することができ、さらに意味があっただろう」と話した。

 報道後、一部のネットユーザーは昨年5月24日に朴映宣(パク・ヨンソン)元中小ベンチャー企業部長官がフェイスブックに公開した文前大統領の私邸写真を取り上げ、過去に青瓦台官邸の写真に登場したテーブルのようなデザインの物が写っていると主張した。

 朴元長官が投稿した写真にはキッチンに木製とみられるテーブルなどが写っていたが、背もたれが写っている傾いた平面になっている独特なデザインの椅子が注目された。ネット上では「2点を購入し、1点だけ持って行ったのか」「今青瓦台官邸にもあのテーブルが残っているのか」などという反応が見られた。

 ただ、写真の中のテーブルと椅子が同一であっても、文前大統領が私費で買った物とすれば論議の余地はないものとみられる。これに先立ち、文前大統領の就任初期に当たる2017年、青瓦台は「大統領の私的備品購入は予算支援を全面中断する」とし、「ベッドは個人のクレジットカードで購入した」と明らかにした経緯がある。

 現在、大統領記録物管理法などによれば、官邸内の物品と什器類を全て大統領記録館に移管しなければならないという規定はないが、大統領の職務遂行と関連した記録物および物品、贈り物などは移管されることになっている。

 文前大統領が私費を官邸に投じたのであれば問題はないかもしれないが、物品管理状況が新政権に引き継がれなかったのは問題だという指摘が一部にある一方、政権交代期の新旧大統領による物品移管論争を最小化するためには、大統領記録物管理規定を実態に即して改善すべきだとの声もある。

キム・ヘイン記者

【写真】なぜそこに…「写り込み」が話題になった朴映宣・元長官のFB投稿

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