ゼレンスキー大統領「ウクライナは韓国を天秤にかけない」【朝鮮日報・独自インタビュー(上)】

戦場となったキーウで…ゼレンスキー大統領、韓国メディアと初インタビュー

 ゼレンスキー大統領はインタビューで、韓国の人道支援に感謝の意を表した。戦後のウクライナ経済再建のため、韓国と協力できれば良いと思う分野については「ウクライナが保有している資源と韓国が保有している技術を考えると、リチウムバッテリー分野で大きな成果を出せるとみている」と非常に具体的に説明した。

 以下は一問一答。

-ウクライナの戦後再建過程で韓国とはどのような協力が可能でしょうか。

 「戦争の廃墟から立ち上がった韓国の経験を学び、それと結び付けて国を再建していこうと思う。安保と防衛産業、先端技術とサイバー空間、そして戦後の国民の復興過程で多くの協力ができるだろう。グリーンエネルギーとグリーンスチール分野の協力にも大いに関心がある。今後、ウクライナが保有している資源と多くの埋蔵物、韓国が持つ技術力を考えると、リチウムバッテリー分野が有望だと思う。ウクライナでリチウムを採掘するだけでなく、関連製品の生産も可能だ。我々は旧ソ連時代からリチウム生産のための施設を持っている」

-韓国政府のウクライナ支援に対する評価は? (韓国はロシアによるウクライナ侵攻後、ウクライナに2億3000万ドル〈約320億円〉以上の人道的支援をしてきた。最近では地雷除去装置などの追加支援を約束した)

 「まず、韓国政府と国民のウクライナ支援に心から感謝する。戦争を経験した韓国は我々のことを(他国より)もっとよく理解してくれていると思う。現在、ウクライナの面積の約3分の1が地雷で覆われている。多くの農民、民間人、子どもたちが、ロシアが設置した地雷によって命を落としたり、障害を負ったりしている。地雷除去装置は人々の命を救う、ウクライナにとって非常に重要な防衛システムの一つだ。韓国が支援することを決めた地雷除去装置は多くの農民と子どもたちの命、そして手と足を救うだろう」

キーウ(ウクライナ)=チョン・チョルファン特派員

【写真】キーウ市内の執務室で朝鮮日報欧州特派員のインタビューを受けるゼレンスキー大統領

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  • ▲2023年5月、キーウ市内の執務室で、チョン・チョルファン朝鮮日報欧州特派員のインタビューを受けたウクライナのゼレンスキー大統領。写真提供=ウクライナ大統領室
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