-4月に習近平主席と電話会談をしましたが、中国は仲裁者としての役割をきちんと果たせるでしょうか。
「中国は直接的にはウクライナの立場を支持していないのが現実だ。中国が自主的に立てた平和イニシアチブ(青写真)について、我々は『平和のための他国のいかなる努力にも感謝するが、我々自身の平和の公式、我々のイニシアチブが基本だ』と明確に述べた。この戦争はウクライナで始まり、ここで続いているからだ。もし中国が『ロシア軍はウクライナのすべての領土から撤退しなければならない』という明確で強い見解を明らかにすれば、その場合にのみ私たちの役に立つことができると思う」
-プーチン大統領の最終目標は何だと思いますか。
「『ソ連の回復』。それが彼の人生の目標だ。これを外交的に実現する方法がないため、あらゆる脅迫やエネルギーの武器化などを試みてきたが、ほとんど成功していない。だから、(ウクライナ侵攻を通じて)露骨な侵略者になる方法を選択した。多くの民間人を殺し、拷問し、原子力発電所を占領して核災害の脅威まで行っている」
-プーチン大統領と会う意向はありますか。
「彼は2年近く私と電話で話すことさえ避けている。理由はただ一つだ。言うことがないからだ。真実は我々と共にあり、彼は真実の前で話す言葉がない。プーチン大統領は、ウクライナを強制的に奪おうとする自身の意地に論争の余地がないことをはっきりと知っている。 それで私と何の話ができるだろうか? プーチン大統領は戦争によるウクライナ侵奪、ウクライナ人のアイデンティティー(Ukrainianness)の破壊を望むだけだ。プーチン大統領の次の目標はベラルーシだ。ベラルーシを少しずつ飲み込もうとしている。今のプーチン大統領は明らかに、我々がかつて見ていたのとは別の人間だ。プーチン大統領が自身の軍隊をウクライナ領からすべて撤退させる前に、彼と対話するのは難しい」
-最後に韓国国民に伝えたいメッセージは?
「私とウクライナ国民は韓国に対して非常に良い認識を持っている。韓国人は数多くの挑戦と苦痛を乗り越え、強くて勇敢な国家、先端技術を先導する経済を作った。韓国は一言で言えば『素晴らしい国』だ。かつての韓国のように、我々も今、突然の侵略から生命と自由を守るための壮絶な闘争を繰り広げている。これこそ、私が今、韓国国民に伝えたい言葉だ」
キーウ(ウクライナ)=チョン・チョルファン特派員