原発を増やす中国、大半は韓半島に近接する沿海部に…近く仏を抜き世界2位に浮上

■中国の原発、大半が韓国に近い東部沿岸に

中国の原発拡大は、韓国の原発産業と輸出に大きな脅威となる。自国での原発建設経験をもとに、中国は破格の資金支援を通じ、原発輸出に乗り出している。現在パキスタン、ルーマニア、アルゼンチン、南アフリカ、イラン、エジプト、スーダンなどで原発を建設しているか輸出を推進している。 WNAは「中国は原発を拡張し、原発部品を含む原子力技術の輸出拡大まで狙っている」と述べた。

 中国が稼働している原発の大半が広東省(14基)、浙江省(11基)、江蘇省(6基)、遼寧省(6基)など東部沿岸に集中している。建設中の原発23基も同様だ。韓国と最も近い山東省にも4基が新規に建設される予定だ。中国経済が東部の沿海部を中心に急速に成長し、電力需要が高まったためだ。中国はまた、東部沿岸に海上原発も建設する計画だ。

 このため、中国の原発安全問題が韓国にとって重要な問題に浮上しかねないとの懸念がある。日本よりも多くの原発を韓国と近い地域で稼働している上、トリチウム排出量など原発運転に関する情報を正確に明らかにしない場合が多いためだ。朝鮮大学原子力工学科の宋鍾淳(ソン・ジョンスン)教授は「中国は原発に関連し、国際基準ではなく自主基準に従っているため、安全基準も異なる側面があり、情報を共有し協力する必要がある。自然災害などによる万一の緊急事態に備え、早期警報システムをつくっておく方策も必要だ」と話した。

カン・ダウン記者

【図】韓国に近い沿岸部に集中…中国の原発分布図

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