猛暑のソウルに40万人大集結、「BTSが悪く言われないように」とゴミ持ち帰るファンたち

ソウル・漢江公園でデビュー10周年記念「2023 BTS FESTA」

外国人12万人…ブースには20mの行列

猛暑のソウルに40万人大集結、「BTSが悪く言われないように」とゴミ持ち帰るファンたち

 日中の最高気温が31℃に達した17日午後。人気男性アイドルグループBTS(防弾少年団)のシンボルカラー・紫色の服を着たファンクラブ会員「ARMY(アーミー)」たちはソウル地下鉄・汝矣ナル駅を出て、それぞれ漢江公園に向かって歩いていた。日本人のサワグチヤスコさん(28)は「『2023 BTS FESTA(フェスタ)』に参加するため、会社に1週間の休暇を取って韓国に来ました」「すごくドキドキ、ワクワクしています」と語った。この日、汝矣島にある漢江公園ではBTSのデビュー10周年を記念する「2023 BTS FESTA」が開催された。BTSを手がける総合エンターテインメント企業のHYBE(ハイブ)によると、このイベントには約40万人が集まり、このうち30%に当たる約12万人は外国人だったとのことだ。

【写真】主催者側が配布したゴミ袋にゴミを入れて集積所に捨てるBTSのファン「ARMY」たち

 中学3年生の娘と会場に来たシンさん(47)は「BTSファンの娘の願いをかなえようと、京畿道竜仁市から家族全員で一緒に来ました」と言った。シンさんの家族は花火ショーが終わる夜遅くまでイベントを楽しんだという。漢江公園には、記念撮影をしたりグッズを販売したりするPRブースが数十基設置されたが、各ブースに20メートル以上の行列ができていた。ソウル観光財団はBTSに関するソウルの有名スポットをPRする「バンタン(防弾)マップ」ブースを設けた。同財団の関係者は「この日一日で3500人がブースを訪れた。この80%以上が外国人のARMYだった」と話した。

 40万人が集まった大規模なイベントだったが、事故はなかった。ソウル・永登浦消防署にはけがの通報が1件あったが、病院に搬送するほどの状況ではなかったという。この日、会場を訪れたミンさん(35)は「地下鉄の汝矣ナル駅が閉鎖されていたので、家に帰る時が心配だったが、大声を出したり怒ったりする人は一人もいなかった。秩序を守って近くの駅に移動した」と語った。

 さらに、多くの「ARMY」たちはゴミを持ち帰った。午後9時ごろ、イベントのハイライトである花火ショーが終わると、主催側が配布したゴミ袋にかなりの数の人々が自分の飲食物の容器を入れて家に持ち帰った。ハンさん(32)は「ゴミを捨てるのは一人一人のファンだが、悪く言われるのはBTSなので、なおのこと気をつけようと思いました」と話した。漢江事業本部によると、このイベントで発生したゴミは計10.82トンだったという。昨年10月、同じ場所で開催された花火大会ではゴミが約38トン出た。

 ハイライトだった花火ショーは終わったが、「2023 BTS FESTA」はソウル・崇礼門(通称:南大門)やHYBEの竜山ビルなど、ソウル全域で今月25日まで続く予定だ。ソウル市とソウル観光財団は来月1日までBTS記念ツアー・イベントも行う。同財団が指定した「BTSソウル有名スポット」を訪れて写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「インスタグラム」に写真を掲載すれば、抽選でBTSグッズがプレゼントされるとのことだ。

シン・ジイン記者、コ・ユチャン記者

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