海水浴場のテント、渓谷の縁台を強制撤去…韓国各地でスッキリ

海水浴場のテント、渓谷の縁台を強制撤去…韓国各地でスッキリ

 韓国では最近、政府による法律の施行令が改正され、全国の地方自治体が遊園地や海水浴場などの「一等地」を長期間占拠しているテントなどが相次いで撤去されている。キャンプができないよう規定を変えたり、完全に閉鎖したところもある。

【写真】ソウル・汝矣島の国会議事堂正門前を占拠している多数のテント

 済州市は6月30日、挟才海水浴場と金陵海水浴場に放置されていたテント35張を全て撤去した。30張は公務員と地元青年会の関係者が撤去。残る5張は撤去のニュースが報じられると持ち主が自主的に撤去した。これらのテントは済州市の自主撤去命令を無視したまま、1年近くも場所を占拠し、利用者に迷惑をかけてきた。 住民のキム・ギナムさん(51)は、「あちこちにある古いテントが撤去され、すっきりした」と話した。

 撤去されたテントの中にはマットレス、布団、薪などの生活用品があった。テントは長く放置され、再利用が容易ではないと見られたが、今後所有者が現れる可能性もあるため、「廃棄」ではなく「保管」に分類した。済州市関係者は「今後両海水浴場だけでなく、全ての海水浴場やキャンプ場に放置されたテントを撤去し、無料駐車場を占拠しているキャンピングカーも移動させる」と説明した。

 京畿道は2019年から22年にかけ、大規模な渓谷整備を行い、不法施設1万2190カ所を摘発し、1万2177カ所(99.9%)を撤去した。京畿道は不法行為の再発を防ぐため、今月から8月27日までの2カ月間、各市・郡と合同で集中点検を実施している。

 主要点検対象は白雲渓谷(抱川市)、朝宗川(加平郡)、長興渓谷(楊州市)など京畿道内24の市・郡にある140カ所河川・渓谷。特にパラソル、縁台、テントなど不法施設の無断設置を集中的に監視する。ごみ・廃棄物の無断投棄、放置、不法営業行為も取り締まる。

 慶尚南道昌原市も今月から放置テントの取り締まりを実施する。同市は北面水辺生態公園、大山水辺体育公園など域内の全河川をキャンプ・炊事などの禁止地域に指定した。周知期間終了後は過料を科し、それでも撤去しなければ行政代執行を行う。

オ・ジェヨン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 海水浴場のテント、渓谷の縁台を強制撤去…韓国各地でスッキリ
  • 海水浴場のテント、渓谷の縁台を強制撤去…韓国各地でスッキリ
  • 海水浴場のテント、渓谷の縁台を強制撤去…韓国各地でスッキリ
  • 海水浴場のテント、渓谷の縁台を強制撤去…韓国各地でスッキリ

right

あわせて読みたい