「国を宮坪地下道に押し込んだ」 尹大統領のキーウ訪問を批判した共に民主・金宜謙議員の発言が波紋

水害を例えに出して尹大統領の「キーウ訪問」批判

 共に民主党所属の任鍾晳(イム・ジョンソク)元大統領秘書室長はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」で「いい加減な理念外交と、とんでもない米大統領のまね」と、崔宰誠(チェ・ジェソン)元政務首席秘書官は「無理な訪問」「無駄な訪問」と批判した。韓国陸軍大将だった金炳周(キム・ビョンジュ)議員は「(ウクライナと連帯することは)逆説的に言えば、戦争イニシアチブ(主導権)に参加するという意味だ」「国益の次元で見て、決して役に立たない。失うものの方がはるかに多い」と述べた。国会副議長を務めた金相姫(キム・サンヒ)議員は「北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席したことも理解できない。NATOが我々を守ってくれるのだろうか」と言った。

 共に民主党の主張は、中国国営メディアの批判と重なる部分がある。中国共産党機関紙・人民日報系列の英字紙「グローバル・タイムズ」は「ロシアとウクライナの紛争で、韓国は米国が主導するNATO側に完全に立ったということだ」「今回の措置で韓露関係は悪化するだろう」「中国との関係も緊張状態になりかねない」と遠まわしに警告した。6・25戦争時はNATO加盟国30カ国のうち11カ国が参戦し、兵力や医療物資などを支援した。

 共に民主党は、韓国国内で集中豪雨による被害が相次いだ状況で尹大統領が帰国を遅らせたことが「コントロールタワーの空白」という状況を生み出したとも言った。権七勝(クォン・チルスン)首席報道官は「この12年間で最も多くの人命被害が出ており、天気予報でも(豪雨が)予報されていたのに、大統領と与党代表、主な長官ら全員が不在という状況になった」「『国家がない』ということを被災者たちは実感しただろう」と述べた。

金慶和(キム・ギョンファ)記者

【動画】突然の浸水にふらつくSUV…ドライブレコーダーが捉えた地下道冠水直前の瞬間

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  • ▲共に民主党の金宜謙(キム・ウィギョム)議員

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