日本、18日発表の韓米日共同声明に「福島汚染水海洋放出支持」盛り込み求める【独自】

今月の首脳会議後の声明について意見の食い違い
韓国政府「支持表明は難しい」との立場を伝える

日本、18日発表の韓米日共同声明に「福島汚染水海洋放出支持」盛り込み求める【独自】

 今月18日(現地時間)に米キャンプ・デービッドで開催予定の首脳会議後に発表される共同声明について韓国、米国、日本の外交当局が調整を行っているが、その中で日本は福島原子力発電所汚染水海洋放出について「支持の表明」を求めており、この問題で協議が難航していることが7日までに分かった。複数の日本メディアも同日「(日本)政府は韓米日会議で海洋放出の『安全性』について説明し、海洋放出の時期を確定する方向で調整を進めている」と報じた。今回の首脳会議は韓米日協力を一段階引き上げるため史上初めて単独で開催される予定だが、日本は汚染水問題を主要な議題とするよう強く求めているようだ。韓国政府は「海洋放出の時期は日本が責任を持って決定する問題だ。これを支持することは難しい」としている。

【写真】岸田外相と握手する朴槿恵大統領(2015年12月29日)

 ある外交筋は「日本は今回の首脳会議で福島汚染水海洋放出問題を議題とし、これに韓米両国が容認するかのような形を演出したがっている」「韓国政府は非常に慎重な立場だが、日本が支持を要求しているため、現状で協議はスムーズに進展していない」と伝えた。読売新聞は同日「岸田文雄首相は韓米日会議でバイデン大統領、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と個別に会談し『処理水海洋放出は科学的根拠に基づき安全を確保している』と説明する予定」と報じた。同紙はさらに「20日に帰国した後の閣議で海洋放出の具体的な時期を最終決定するだろう」とも伝えたが、事前の発表と準備作業にかかる時間を考慮すれば、海洋放出開始の時期は来月初めか中旬ごろが有力視されているという。

 専門家は「海洋放出は日本が国内の世論を考慮し独自に決めることだ。韓米日首脳会議でこの問題を取り上げるのは『水鬼神作戦(困ったときに周囲を巻き込む)』のようなものだ」と批判した。申珏秀(シン・ガクス)元駐日大使は「尹錫悦政権は国内の政治的負担にもかかわらず、国際原子力機関(IAEA)の検証結果を尊重する客観的な姿勢を示した」「この問題が改めて注目されれば、問題解決はさらに難しくなるだろう」と指摘した。世宗研究所日本研究センターの陳昌洙(チン・チャンス)所長も「汚染水海洋放出は首脳会議の議題ではない。日本がその話を持ち出せば尹錫悦政権も罪をかぶるように映るため、韓国国内の世論も悪化するだろう」と懸念を示した。

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