緑茶を飲めば子宮筋腫の症状緩和に役立つ

 緑茶に含まれる強い抗酸化成分である没食子酸エピガロカテキン(エピガロカテキン3-ガレート、EGCG)が子宮筋腫の症状緩和に役立つという研究結果が出た。子宮筋腫は、30歳以上の女性の3人に1人にみられるほどよくある腫瘍で、子宮を構成している平滑筋に発生する。

 米国のジョンズ・ホプキンズ大学医学部産婦人科のジェイムズ・セガス教授チームは、子宮筋腫の患者から採取した子宮筋腫細胞を試験管で培養し、緑茶の抗酸化成分EGCGにさらす実験を行った。研究チームは、EGCGが細胞外マトリックスと関連するたんぱく質の発現にどのような影響を及ぼすのかを観察した。特に、細胞外マトリックスを構成する主要たんぱく質であるフィブロネクチン、細胞分裂に関与するたんぱく質であるサイクリンD1、結合組織成長因子などに集中し、実験を進めた。その後研究チームは、たんぱく質の数値がEGCGにさらされた子宮筋腫細胞とさらされていない細胞の間で差が出るのか、比較・分析した。

 研究の結果、緑茶の抗酸化成分であるEGCGにさらされた子宮筋腫細胞はフィブロネクチンが46-52%減った。EGCGにさらされた子宮筋腫細胞は、結合組織成長因子たんぱく質がEGCGにさらされていない細胞に比べ86%も減少した。EGCGが子宮筋腫細胞と特に細胞外マトリックスで細胞の増殖を促進する信号伝達経路を破壊するという事実を示すものだ、と研究チームは説明した。

 研究チームは「この研究はEGCGが子宮筋腫細胞の増殖を抑制し得るという、もう一つの証拠だ」とした上で「追加の大規模な臨床試験を通じ、カテキンの適正投与量を決定し、副作用を観察する」とコメントした。

 この研究は最近、国際学術誌「Scientific Reports」に掲載された。

キム・ソヒ記者
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