「国際秩序を阻害」…韓米日協力体、中国を名指しし対抗

 バイデン大統領は共同記者会見で「世界は変曲点にある」と述べ、「60~70年ごとに一度ずつ世界が大きく変わるが、今はその時点だと思う」と話した。ロシアのウクライナ侵攻を契機に加速化した朝中ロ密着に対抗する新たな次元の韓米日協力体の誕生は、70年前の韓米、米日同盟誕生に匹敵するほどの世界秩序の変化を反映したものと受け止められる。尹大統領も記者会見で「域内で最も発展した自由民主主義国家、経済大国として、また先端技術と科学革新を先導する3カ国の強力な連帯がいつにも増して重要だ」と指摘した。 岸田首相は「日米同盟と韓米同盟の連携を強化し、日米韓3カ国の安全保障協力を新たな高みへと引き上げる」「日米韓3カ国の戦略的連携の潜在性を開花させることは、我々にとっての必然であり、時代の要請だ」と述べた。

 韓米日3カ国による協力体は人口5億人、世界経済の32%を占める経済・安全保障ブロックの誕生を意味する。米国が主導するオーカスは議題が安全保障に限定されており、加盟国である英国はインド太平洋域外国という限界がある。クアッドは対ロシア制裁でインドが非協力的な態度を示し、海洋監視の役割に留まっている。外交筋は「クアッドとオーカスは地政学的な密接度や協力の凝集力という側面で韓米日協力体とは比べ物にならない」と話した。3カ国の首脳は「キャンプデービッド原則」と題する文書で「日米韓が一丸となった時、我々3か国、そしてインド太平洋の力はさらに大きなものとなる」と指摘した。安保保障当局者は「中国・ロシアとも政府間対話を通じ、相互尊重、互恵、共同利益に基づいた関係を持続するよう努力する」と述べた。

 尹大統領は首脳会議を終えて帰国し、「韓米日協力に向けた新たな一章を開いた」とし、「次の3カ国首脳会議が韓国で開かれることを希望する」と述べた。次の3カ国首脳会議が韓国で開催される場合、ソウルのほか、6・25戦争(朝鮮戦争)で国連軍が韓国に初めて上陸した釜山、休養地である済州などが開催候補地として挙がっている。

崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者

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