ソウル市、強制わいせつで有罪「民衆美術家」の作品撤去に着手

ソウル市、強制わいせつで有罪「民衆美術家」の作品撤去に着手

 強制わいせつで起訴され、一審で有罪判決を言い渡された「民衆美術家」林玉相(イム・オクサン)被告(73)の作品について、ソウル市が撤去を開始した。

【写真】撤去されたソウル市西小門庁舎前の林玉相被告の作品

 ソウル市は30日、クレーンを使って同市庁西小門庁舎前にある同被告の作品「ソウルを描く」と、麻浦区ハヌル公園の「空を入れる器」の撤去作業を行った。前日の29日には地下鉄5号線光化門駅に設置された「光化門の歴史」を撤去した。1996年に製作したこの作品は、李承晩(イ・スンマン)元大統領、独立運動家・韓竜雲(ハン・ヨンウン)、労働運動家・全泰壹(チョン・テイル)ら韓国近現代史上の人物たちの顔をレリーフにして組み合わせたインスタレーション作品だ。同被告はこの作品で、朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の額に星を描き、論議を呼んだ。

 先月、林玉相被告が強制わいせつで起訴されたことが明らかになると、ソウル市は「一審判決が下されれば市立施設に設置された林玉相被告の6作品を全て撤去する」と明らかにしていた。同被告は裁判の過程で、2013年に自身が運営する美術研究所職員に対する強制わいせつの犯行事実があったことを認め、今月17日の一審で懲役6月(執行猶予2年)の有罪判決を言い渡された。

 ソウル市は来月6日までに、同市内に設置されている6作品をすべて撤去する方針を明らかにした。

チェ・ジョンソク記者

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