福島原発汚染水放出反対を訴えていた金南局議員、秋夕連休中に東京旅行していた

議員室の補佐陣も東京旅行の事実を知らず…
金議員「約束していた支持者との会合」と釈明

福島原発汚染水放出反対を訴えていた金南局議員、秋夕連休中に東京旅行していた

 かつて韓国の進歩(革新)系最大野党「共に民主党」に所属し、現在は同党を離れて無所属の金南局(キム・ナムグク)議員が10月1日、東京・銀座の通りを旅行中と推定される場面がキャッチされた。金議員は暗号資産取引疑惑で民主党を離党し、現在は韓国国会倫理審査諮問委員会から「除名」が勧告された状態にある。

【写真】銀座を観光中の金南局議員

 現地の目撃者らによると、バックパックを背負った金議員は、地下鉄銀座駅の交差点の横断歩道で信号待ちをしながらスマートフォンを取り出し、高級デパート「銀座三越」や、銀座を象徴する和光ビルの時計塔を撮影していた。金議員を目撃した人々は「秋夕(中秋節。今年は9月29日)に合わせて東京を旅行している観光客の姿と変わらなかった」と伝えた。

 補佐陣が、金議員の日本訪問について事前に知らされていなかったことも分かった。議員室の関係者は、本紙の取材に対し「名節の休暇期間に議員個人のスケジュールで行ったもので、われわれも知らなかった」と語った。金議員側は、メディアに「日本行きは、既に約束していた支持者との会合などで、予定されていた政治活動に伴うものであり、旅行の経費は全て私費で負担している」ともコメントした。

 金議員はこれまで、民主党と連携して「福島核汚染水放出反対」を叫んでいた。今年6月には「日本の汚染水放出で子どもたちの生殖細胞内のDNAが破壊されかねず、生殖機能の低下、その子孫の奇形発生を引き起こすこともあり得る」という未検証の内容の記事をフェイスブックでシェアした。「一部の物理学者、工学者らは海洋生態に無知であったり、人体について無知であったり、あるいは良心を捨てたりして『福島汚染水は海で希釈されるから問題はない』と言っている」とも書き込んだ。

 今年6月には、野党が福島汚染水反対決議案を単独採択する国会本会議場で、民主党所属の金栄珠(キム・ヨンジュ)国会副議長が北海道ゴルフ旅行について話し合うショートメールをやりとりしている場面がキャッチされ、物議を醸したこともある。

キム・テジュン記者

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