図々しい韓国選管委員長の公用車、バス専用レーンを走る大法院長の車両を追走【独自】

 現職大法官である盧泰嶽(ノ・テアク)中央選挙管理委員長が乗った公用車が昨年10月、警察の護衛を受けていた金命洙(キム·ミョンス)大法院長(当時)の公用車の後ろを追うようにバス専用レーンを走行して摘発され、過料9万ウォンの処分を受けていたことが判明した。当時、盧委員長は大法院の資格で海外出張に出かける際にも大法官の公用車ではなく、選管委員長の公用車を利用した。与党は「5部の要人(大統領を除く国家序列上位5人を指す表現)の1人である選管委員長が法と原則を無視し、憲法上独立機関である選管を大法院の下部機関に転落させた」と批判した。

 国民の力の鄭宇沢(チョン・ウテク)議員が9日、選管から提出を受けた資料によると、盧委員長が乗った選管の公用車は昨年10月1日午後、京釜高速道路上り線でバス専用レーン通行違反で2回にわたり摘発された。場所は京畿道安城市とソウル市瑞草区院趾洞付近で、32分間隔で交通取り締まりカメラに映った。選管はこれについて、「忠清南道の鶏竜台で開かれた国軍の日記念式に出席後、警察車両の護衛を受ける大法院長の車と一緒にバス専用レーンで戻る途中だった」と説明した。盧委員長は当時、警察に護衛要請をせず、護衛対象でもなかったが、大法院長の車の後に続いてバス専用レーンを走行したという。

 選管は当時の過料9万ウォンを選管委員長の公用車の運転手が納めたという。選管関係者は「原則は運転者負担だ」としながらも、具体的な納付経緯には言及しなかった。「誰の指示で警察の護衛を受ける大法院長の公用車に後を追ったのか」という本紙の質問には「通常国家行事の際、裁判所の車両が一緒に行事に参加する場合があるので、一緒について来たようだ。誰が先に『ついて来い』『ついて行く』と言ったのかは分からない」と答えた。

金承材(キム・スンジェ)記者

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  • ▲盧泰嶽・中央選管委員長が今年7月25日、京畿道果川市の中央選管で記念撮影している/ニュース1

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