告発から5年 弾劾対象判事の辞表を受理しなかった金命洙前大法院長を不起訴処分

告発から5年 弾劾対象判事の辞表を受理しなかった金命洙前大法院長を不起訴処分

 ソウル中央地検は林成根(イム・ソングン)元釜山高裁部長判事の辞表を受理しなかったとして告発されていた金命洙(キム・ミョンス)前大法院長について、2月25日に「嫌疑なし」の判断を下し、不起訴としていたことがこのほど明らかになった。金前大法院長が権限乱用、権利行使妨害、虚偽公文書作成および行使の疑いで2021年2月に告発されてから今回の判断まで約5年を要した。

 金前大法院長は2020年5月、当時釜山高裁の部長判事だった林氏が健康上の理由で辞表を提出した際、「今(共に民主党が裁判官を)弾劾しようとしているのに、私が辞表を受理したら国会から何を言われるか」と述べ、辞表の受理を拒否した疑いで告発されていた。当時民主党は林元部長判事をはじめとする「司法行政権乱用」疑惑で無罪判決を受けた裁判官らに対する国会での弾劾訴追を進めていた。

 こうした状況で、民主党を意識した金前大法院長が林元部長判事の辞表を拒否したという疑惑が浮上すると、金前大法院長は「事実と異なる」との回答書を国会に送った。しかし、その後、林元部長判事が金前大法院長との会話の録音を公開し、金前大法院長の説明が虚偽であることが明らかになった。 録音が公開されると、金前大法院長は「不確かな記憶に頼って(実際の会話内容と)異なる回答をした」と釈明した。虚偽の回答をする意図はなかった主張した格好だ。

 その後、国民の力は金前大法院長について、林元部長判事が弾劾訴追されるように辞表の受理を遅らせ、国会に虚偽の回答書を提出したと告発。検察は2024年8月に金前大法院長に出頭を求めて聴取したが、1年半近く結論を出せなかった。

 検察は事件当時に林元部長判事の辞職意向が確定的でなかったことから、金前大法院長による辞表受理拒否は違法ではないと判断したもようだ。また、金前大法院長には虚偽の国会回答書を作成しようとする意図もなかったとされた。

キム・ナヨン記者

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