宝くじで約16億円当てたドイツのカップル、高額紙幣で涙を拭き鼻をかむ動画が炎上

 約143億ウォン(約15億9100万円)の宝くじを当てたドイツのカップルが、紙幣で涙を拭いて鼻をかむ動画をSNS(交流サイト)に投稿し、批判を浴びている。

 10月30日(現地時間)に英紙デイリー・メールが報じたところによると、宝くじに当せんした男性のガールフレンドでドイツの現職警察官のカンディス・オルドガスさん(36)は10月14日、自身のインスタグラムに、500ユーロ紙幣(現在のレートで約8万円)で涙を拭いて鼻をかむ動画を投稿した。

【写真】500ユーロ紙幣で涙を拭き鼻をかむカンディス・オルドガスさん(36)

 オルドガスさんがこの動画を投稿したのは、宝くじに当せんした後「お金を使いまくっている」と批判した一部ネットユーザーを見下すためだ。2か月前、オルドガスさんのボーイフレンドで元工場労働者のクルサト・チコ・イルダリムさん(42)は、総額1000万ユーロ(約15億9500万円)の宝くじに当せんした。イルダリムさんはその後、インスタグラムなどのSNSで、28万ユーロ(約4500万円)超の高級外車を購入する様子など散財ぶりを見せつけた。これに対し、一部で非難の声が上がったことから、ガールフレンドのオルドガスさんが非難に反発する動画を投稿したのだ。

 オルドガスさんは動画で「世間は私に対してあまりにも意地悪だ。ものすごくムカつく」と不満を口にした。隣にいたボーイフレンドのイルダリムさんが次々に紙幣を渡すと、オルドガスさんはこれを受け取って涙や鼻水を拭き、紙幣をティッシュペーパーのように使った。

 動画が投稿されると、インターネット上では批判が相次いだ。単に「いいね」をもらうために、また人を見下すためにカネを粗末に扱ったというわけだ。ネットユーザーらは「宝くじに当せんすると、カネがそんなに粗末に見えるのか」「いろいろな人が触る紙幣で鼻をかんで涙を拭くとは、正気なのか」などの反応を見せた。ただし、紙幣を「ティッシュペーパーのように」使っているという批判がある一方で、宝くじの当せん金を何に使おうと個人の自由だとしてカップルを擁護するコメントも多かった。

 オルドガスさんは一部の批判に対し「冗談を本気で受け止めないでほしい」と要請した。

 イルダリムさんはトルコ出身で現在はドイツに住んでおり、宝くじに当せんするまでは工場でタワークレーンの運転士として働いていた。イルダリムさんは賭博と違法薬物におぼれて盗みまで働き、2021年2月には強盗および詐欺の容疑で訴追された。裁判では27カ月の懲役刑を宣告されて服役していたが、模範囚として仮釈放され、その後購入した宝くじが当たって大金を手にした。このようなエピソードが現地メディアで「ドイツで最も運がいいトルコ人」などと何度も紹介されると、イルダリムさんとオルドガスさんは大きな注目を集めるようになった。

パク・ソンミン記者

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