中国で呼吸器疾患急増…「来年初め、高齢患者がピークに」

 中国の乳幼児・青少年の間でマイコプラズマ肺炎、インフルエンザなどが流行する中、呼吸器疾患にかかった成人患者も増えている。現地中国では、12月中旬ごろから呼吸器疾患の高齢患者が急増し、来年1月1日になると成人の入院患者がピークに達するとみている。

 中国国営の環球時報は28日(現地時間)、首都小児科病院や北京連合医科大病院など北京に位置する主な病院に確認した結果、この先7日間の小児科、感染内科、呼吸器内科の予約は全て埋まっていると報じた。

 これは、今年9月末から呼吸器疾患の児童の数が次第に増えてきた影響だ。北京佑安病院の感染内科専門医、リー・トゥンチョン氏は「10月中旬まではマイコプラズマ肺炎への感染が主だったが、11月中旬からはインフルエンザの患者が増えている」とし「今後1-2週間、インフルエンザの流行は続くものとみられ、子どもや青少年は学校に通うので感染の可能性が最も高い」「新年初日になれば、ある程度免疫力が生じるとみられる」と語った。

 問題は、高齢患者が今後増加すると見込まれている点だ。安徽医科大学のチャン・ジェンファ感染部長は「呼吸器疾患の拡大で12月中旬には高齢の感染者が増加するだろう」とし「来年になれば、高齢の入院患者がピークに達する」と語った。北京・朝陽区で働いているある医師は「27日だけでもおよそ100人の患者を診療したが、ほとんどが高齢者だった」と語った。

 現在、子ども病院の救急室外来受付は日に9378件で、1日当たりでは最多の水準だ。この状況を受け、北京市内の児童病院は点滴可能な空間を48.7%増やした。一部の病院は肺炎患者用の病床を40.58%、訪問医師の数も86.36%増やした。

チョン・ミハ記者

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