中・ロ軍用機6機が韓国の防空識別区域に無断侵入…今年6月以来6カ月ぶり

 中国の軍用機2機とロシアの軍用機4機が14日、東海の韓国防空識別区域(KADIZ)に無断で侵入した。韓国軍合同参謀本部が明らかにした。中ロの軍用機が同時にKADIZを侵犯するのは今年6月以来6カ月ぶりだ。中ロは2019年以来、韓半島周辺で年平均1-2回の空軍による合同作戦を行っている。

【動画】米軍機に接近する中国軍戦闘機(3月24日撮影)

 韓国軍合同参謀本部などによると、中国軍からは爆撃機H6など2機、ロシア軍からは爆撃機TU95、戦闘機SU35など4機が同日午前11時53分から午後12時10分まで約17分にわたり東海のKADIZに侵入し、その後立ち去った。韓国の領空は侵犯しなかった。

 防空識別区域は「領空」とは異なる概念だが、軍用機が他国の防空識別区域内に入る場合は事前に通知を行うことが国際的な慣例となっている。しかし今回中ロ両国はこれを無視し、韓国側に何も通知しなかった。合同参謀本部の関係者は「韓国軍は中ロの軍用機計6機がKADIZに入る前から接近を把握し、鋭意注視していた」「侵入直後から直ちに韓国空軍の戦闘機が出撃し、偶発的な事態に備える戦術的な対応を行った」と説明した。

 中ロ両国は今年6月にもKADIZに侵入したため、今回が今年に入って2回目の侵犯となる。中ロは昨年も5月と11月に6カ月の間隔を置いてKADIZに入り、合同軍事訓練を行った。

 米中対立が激しくなる中、中ロは韓半島周辺での軍事行動をエスカレートしている。昨年中国は70回以上、ロシアは10回以上KADIZを侵犯した。中国は台湾海峡周辺でも空母などを動員し空軍と海軍による大規模訓練をさらに拡大して行っている。韓国の情報機関である国家情報院によると、中ロは北朝鮮も参加する朝中ロ合同軍事訓練を行おうとしているという。

盧錫祚(ノ・ソクチョ)記者

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