これだけではない。ユーチューブには「ペク・チョンウォン 借金だけで100億ウォン(約11億円)残し死亡」「キム・ヨナ、コ・ユリムと離婚」などの虚偽情報で再生回数を増やして収益を狙うサイトが依然として存在している。有名人の離婚説・危篤説などを主に取り上げている「夜○○TV」「ホット○○」などのほか、最近TV朝鮮のオーディション番組『ミス・トロット3』などが話第になっているのを受け、主な参加者の名前と顔に「脱落」「衝撃」など虚偽のタイトルを付けて数十万回の再生回数稼ぎを行ったりもする。過去の大統領たちや現職大統領もフェイク動画の被害者だ。=写真=
誰が掲載しているのかを追跡するのも困難だ。韓国の放送局のある関係者は「番組出演者に関するフェイクニュースが掲載されたと聞いたが、サーバーが海外であることが分かり、措置を取ることができなかった。グーグル本社が名誉毀損に当たるフェイクニュースに対して措置を取る必要がある」と語った。サーバーが海外にある場合、韓国国内で遮断措置を取ることができるものの、そのためには審議手続きを経てグーグル側に正式に是正要求をしなければならない。
放送通信審議委員会によると、2019年に438件、2020年に1964件だったユーチューブ是正要求件数は、2022年に5083件、今年は11月までで3274件と急増しているという。来年は韓国国会議員総選挙などを控えており、フェイクニュースがさらに猛威を振るうものとみられる。放送通信審議委員会の柳熙林(リュ・ヒリム)委員長は「総選挙を前に、ユーチューブ運営会社のグーグル側に正式に抗議書簡を送る」と語った。
シン・ドンフン記者