共に民主・李在明代表公選法違反裁判を16カ月審理の末に辞表出した姜圭泰判事が「疑惑」に釈明

「使道でもないのにどうしろと…ともかく私は自由」

共に民主・李在明代表公選法違反裁判を16カ月審理の末に辞表出した姜圭泰判事が「疑惑」に釈明

 進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の選挙法違反事件をおよそ16カ月審理して最近辞表を提出したソウル中央地裁の姜圭泰(カン・ギュテ)部長判事が、「裁判の意図的遅延」など自身を巡る疑惑について釈明するメッセージを、大学同期団体のチャットルームに書き込んだことが9日までに分かった。

【写真】「2月19日付で名誉退職」姜圭泰部長判事

 崔秦寧(チェ・ジンニョン)弁護士は9日、動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネル「イ・ボンギュTV」に出演し、姜部長判事が西江大学法学科同期団体のチャットルームに載せたメッセージの一部を公開した。1971年生まれで同い年の崔弁護士と姜部長判事は、西江大学法学科90年入学の同期で、このチャットルームにはおよそ40人がいるという。

 崔弁護士によると、姜部長判事は9日、このチャットルームに「きのう主要日刊紙に出た通り、2月19日付で名誉退職します。一般的な判事の退職時期を少し越えましたが、弁護士として事務所を構えて新たな人生を送ろうと思います」と書き込んだ。

 続いて「上京してから30年が過ぎ、前政権に納付した綜不税(一定基準以上の土地・住宅の所有者に別途課される財産税)がいくらなのか、結論を決め付け、出生地という一つの端緒で事件進行をわざと遅らせていると非難するので本当に悔しいです」と語った。

 その上で「私は朝鮮王朝時代の使道(地方官)でもなく、証人が50人以上の事件をどうしろというのか、全くもう…。とにかく、これで自由を得たのでひんぱんに連絡する機会があるんじゃないかと思います。皆さん、明けましておめでとうございます」と言うメッセージをアップロードした。

 姜部長判事の書き込みがなされた後、同期生らの間からは「姜部長お疲れさま」とねぎらう反応が出たという。崔弁護士は「本人の故郷(全羅南道海南郡)で誤解を受けたことに対する残念な思い、また証人が50人もいる状況で『ウォンニム裁判』はできないではないかと悔しさを打ち明けたようだ」と伝えた。ウォンニム裁判とは使道が行う裁判という意味で、裁判官が検事のように被告の罪を決め付けて恣意(しい)的に進める裁判のことを指す。

 姜部長判事は2022年9月に李在明代表の公職選挙法違反事件の裁判長となり、これまで審理を進めてきた。李代表が大統領選当時、「城南市長時代だったころ(大庄洞開発の中心的実務者だった)故キム・ムンギさんを知らなかった」などの虚偽事実2件を公表した罪で起訴された事件だ。

 姜部長判事は、来月の裁判官定期人事を前に辞表を出したことが最近分かった。法曹界では、姜部長判事の辞職で李代表の選挙法事件の判決言い渡しはさらに遅れるだろうという見方が出ている。

キム・ミョンジン記者

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