「英国のMZ世代にとって韓国語はファンタジー」 オックスフォード大、12番目の外国語として韓国語を採択【独自】

 英オックスフォード大学が先日外国語教育機関ランゲージセンターの12番目の外国語として韓国語を採択したことが8月21日までに分かった。ランゲージセンターはオックスフォード大学の学生や教職員、一般人の学問やビジネス外国語能力向上を目指しており、毎年数千人が学んでいる。

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 同センターで指導される外国語は現在フランス語、ドイツ語、スペイン語など欧州8カ国語と日本語、中国語、アラブ語だが、これに早ければ10月から韓国語も組み込まれることになった。

 センターで使用される韓国語教材はオックスフォード大学アジア中東学部のチョ・ジウン教授が制作している。チョ教授は8月20日に本紙のインタビューに応じた際「これまでオックスフォード大学が採択した外国語は学生や教職員の生活と密接に関わる欧州の言語、そして学問やビジネスで必要な国の言語が中心だったが、韓国語は純粋に英国のMZ世代(1980~2010年ごろ生まれ)の間で需要が高いため採択に至った。これは非常に異例だ」と説明した。

 オックスフォード大学は今年「韓流アカデミー」を開設した。韓国文化や歴史全般を教える教養講座だ。今年6月にはタレントの車仁杓(チャ・インピョ)氏が書いた慰安婦をテーマにした小説「いつか私たちが同じ星を眺めるならば」が韓国学専攻の必読書に選定され、大学構内の全ての図書館に入った。先月は作曲家の金亨錫(キム・ヒョンソク)氏を招いてオックスフォード大学シェルダニアン劇場で特別講演を行った。17世紀に建設されたこの劇場のステージにアジアの大衆音楽家が招かれたのは初めてのことだった。最近のこれら一連の韓国関連のイベントを全て行ったのがチョ教授だ。

 オックスフォード大学は最近なぜ韓国に関する教育に関心を持ち始めたのか? チョ教授は「単純にKポップやKドラマなど韓流ブームが理由という次元を超えた」と語る。

-韓流のためだけではないとはどういう意味か。

 「英国のMZ世代にとって韓国語はいわゆる『ファンタジー言語』になった。韓国の学生たちは自分たちが行ったこともないしよく知らないフランス語やスペイン語を中学や高校の第2外国語に選択するが、同じように英国の学生たちにとって韓国語は洗練され、クールと感じる言語だ。『韓国語ファンタジー』が生まれているのだ」

-実際に英国の教育現場で韓国語の人気は高まっているのか。

 「わずか数年前まで英国の小中高校で韓国語が教えられるとは想像もできなかった。それが正規科目でもない韓国語を放課後に教える学校が出始めた。教育当局に求められてではなく、学生たちが開講を求めたからだ。韓国語を教える学校は2022年は45校、昨年は68校と毎年急速に増えている」

-英国の教育省も韓国語に関心を持っていると聞いた。

 「英国の教育で頭が痛いことの一つが学生たちが外国語を学ばないことだ。英語が使われている上に、人工知能(AI)を使った翻訳ソフトも多いので、あえて外国語を勉強する必要がないからだ。しかし学生たちは韓国語は自分から学ぼうとしている。これは奇妙と言わざるを得ない。そのため今年から教育省の依頼を受け関連する研究も行っている」

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  • ▲オックスフォード大学アジア中東学部チョ・ジウン教授/チャン・リョンソン記者

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