英国はフランス語やドイツ語など欧州主要国の言語を公教育の正規科目に採択している。英国の中等教育認定制度(GCSE)でフランス語を選択した学生数は2000年には30万人以上だったが、2021年には13万人にまで減った。ドイツ語は14万人から4万人とさらに一気に減った。外国語を勉強する学生は全体的に減少傾向だ」
-英教育省の依頼で行っている研究とは何か。
「韓国語を学ぶ動機を調べている。韓国語を勉強する130人の英国人にインタビューを行った。エジンバラに住む小学1年生のある児童はKポップのファンでもなく、Kドラマを見たこともないが、それでも漠然と韓国に憧れ、韓国語を学ぼうとしている。韓流を楽しむ英国のMZ世代の雰囲気から影響を受け、『韓国語ファンタジー』を持つようになったと分析している」
-英国の学生たちが韓国語を学ぶ何か他の理由はあるか。
「マンチェスターに住む40代の夫婦は中学生の娘のために勉強しているそうだ。韓流にはまった娘と共通の話題を持つため韓国語の勉強を始めたらしい。ウクライナ戦争の影響で難民として英国にやって来た学生は『帰属意識』を持つため韓国語の勉強を始めたと答えた。SNS(交流サイト)で『Kポップのファン』として活動し、失った帰属意識を取り戻したいということだ」
-オックスフォード大学ランゲージセンターで使用する韓国語教材はどのように執筆しているのか。
「難易度別に7冊からなる『アンニョン、コリアン』という教材だ。『韓国語は今や韓国だけのものではない』という前提で書いている。2021年にKポップをテーマとするツイートが世界で78億回に達した。彼らは韓国の大衆文化を通じて広がった『テバク(やばい)』『モクパン(食べる動画)』などの単語を自分の言語と組み合わせて使いながら楽しんでいる。韓流ファン同士でバーチャル『K世界観』を作れば韓国語は遊びの道具だ。彼らの目線に合わせて教育を行うというものだ」
-彼らの目線に合わせた韓国語教育とはどういう意味か。
「韓国語を単なる『韓国で使うための言葉』として教えるのではないという意味だ。韓国の学生に『ソボクソボク』の意味を質問したらほとんど答えられないだろう。英語の韓国語辞典にも出てこないこのような単語を韓国語を学ぶ外国人はみんな知っている。このように『K世界観』の単語を中心に教育するということだ」
「ソボクソボク」とは防弾少年団(BTS)メンバーのジミンが2020年のクリスマスを前に発表した曲「クリスマス・ラブ」に出てくる歌詞だ。英語で「falling falling」と直訳されたが、ファンたちの間でその正確な意味を推測することが当時一種の遊びのように広がった。
-一部では韓流熱風が冷め始めているとの見方もあるが。
「韓流が冷めても韓国語は残ると考えている。1970-80年代に世界的に日本の漫画がブームになった時、日本語を学ぶ外国人が非常に増えた。その後日本の漫画ブームは落ち着いたが、彼らが日本文化を自分の言葉に訳したその遺産は残っていて、これが今も再生産されている。韓流が冷めても今韓国語を学んでいるMZ世代が積み上げた遺産は残るだろう。彼らが社会の中心になる頃には第2の韓流熱風が起こるかもしれない。
ピョ・テジュン記者