HDC現代産業開発の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長(63)が圧倒的な票差で大韓サッカー協会会長に4期連続当選を果たした。
鄭夢奎会長は26日、ソウル市鍾路区のサッカー会館で行われた第55代大韓サッカー協会会長選挙で、辛文善(シン・ムンソン)明知大学招聘(しょうへい)教授(67)、許丁茂(ホ・ジョンム)元サッカー韓国代表監督(70)を抑え、今後さらに4年間にわたり同協会を率いることになった。選挙人団192人のうち183人が投票に参加し、95.3%という高い投票率で選挙が行われた中で、鄭夢奎会長は有効投票(182票)の85.7%にあたる156票を獲得して難なく過半数を達成、決選投票なしで当選した。許丁茂氏が15票、辛文善氏が11票、無効票が1票だった。鄭夢奎会長は当選と同時に業務を開始した。任期は2029年初めに行われる大韓サッカー協会の定期総会までだ。
2013年1月に2回目の投票まで行われるという接戦の末、ピープル・ワークスの許承杓(ホ・スンピョ)会長を上回り大韓サッカー協会のトップに初めて立った鄭夢奎会長。2016年7月と2021年1月には単独で出馬し、再選・3選を果たした。鄭夢奎会長は今回の当選で4期連続当選となり、2029年までの任期を全うすれば、過去最長の16年間にわたり同協会会長を務めた鄭夢準(チョン・モンジュン)峨山政策研究院名誉理事長=1993-2009年=と肩を並べることになる。
4選挑戦までの過程は容易ではなかった。鄭夢奎会長はサッカー韓国代表チームの監督選任過程や天安サッカー総合センター建設に関する補助金問題など、同協会のさまざまな混乱で昨年、国会懸案質疑や国政監査に召喚された。大韓サッカー協会をめぐる複数の問題について監査した文化体育観光部(省に相当)は昨年11月、鄭夢奎会長に対して資格停止以上の重い懲戒処分を要求し、これを不服とした同協会は懲戒要求を取り消すよう求める行政訴訟や、懲戒要求の効力の一時停止を求める執行停止を申し立てたが、裁判所がこれを受け入れたことで鄭夢奎会長は出馬できた。当初、先月8日に行われる予定だった今回の選挙は、許丁茂氏が申し立てた選挙禁止仮処分を裁判所が選挙日直前に認め、先月23日に一度延期された。しかし、選挙運営委員会が公正性を協議する中で委員が全員辞任し、再び不均衡状態となったものの、選挙日をようやく今月26日と決めた。