ハワイのハレアカラ山みたいな気象条件…針葉樹林が枯死、亜熱帯化する済州・漢拏山

 温暖化が進めば進むほど、地球全体は赤道付近の低緯度の気候的特性を帯びるようになる。韓国では最南端の済州島が温暖化に最もさらされている。済州島の気候は温帯から暖帯へと移行し、現在では亜熱帯化しつつある。気象庁は2021年、済州島の亜熱帯気候圏への進入を宣言している。

 漢拏山は9000キロ離れたハワイのマウイ島の最高峰であるハレアカラ山(3055メートル)に近づきつつある。済州島(北緯33.5度)とハワイ(北緯20.8度)は緯度が12.7度も違っているにもかかわらず、気象条件と海洋条件は年々似通った傾向を見せつつある。1990年代の済州島の海面温度は16-24度、マウイ島は24-27度だった。その後30年にわたってマウイ島の海水面の温度はほぼ一定を保ってきたのに対し、済州道は16-27度へと上昇。真夏の海水温度はほぼ同水準を示すようになった。2020年代の夏季の平均気温もマウイ島が30-31度、済州島が29-30度とほとんど変わらない。

 熱帯気候で冬のないマウイ島のように、済州道も年平均の寒波日数(氷点下12度以下)が1924-53年の平均5.9日から、1994-2023年の平均1日へと減少した。済州道の気象学的な冬季は1920年代の平均「36日」から2000年代以降は「0日」となり、冬が姿を消してしまった。冬季の気象学的な定義は「1日の平均気温が5度未満に下がった初日から最後の日まで」だ。

済州=パク・サンヒョン記者

【写真】 漢拏山に生息するチョウセンシラベとブナ科のヤドリギ

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