1回2安打1失点・4打数2安打2打点 663日ぶりに帰ってきた「二刀流」大谷翔平

ドジャース移籍後初の二刀流出場

 ドジャースは4回裏、マックス・マンシー、トミー・エドマンのタイムリーヒットで逆転に成功し、再びチャンスを迎えた。二死一・二塁という場面で大谷はシースの球速約157.7キロメートルという高めの直球を見事に打ち返し、ライト前ヒットでつないだ。この安打でドジャースは6-2とし、完全に主導権を取って勝利に近づいた。

 大谷はロサンゼルス・エンゼルスに所属していた2023年8月24日のシンシナティ・レッズ戦、2回の投球中に腕に異常を感じてマウンドを降り、同年9月に右腕のトミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)を受けた。そして、2025年の東京シリーズ開幕戦での二刀流復帰を目指してリハビリに励んできた。ところが、昨年のワールドシリーズ(WS)で盗塁した際に左肩を負傷し、再び予期せぬ手術を受けることになった。ドジャースのユニフォームを着た大谷が投手として登板したのは今回が初めてだ。

 大谷は「本当にうれしいです。多くの人の助けのおかげで再びマウンドに立つことができました。野手よりは緊張しました」と打ち明けた。そして、「結果的にはそこまでいい結果だったとは言えないですけど、まず今日投げ終えて、また次も投げられそうなことが一歩前進かなと思います」「1週間に1回投げつつ、また投げつつイニングも伸ばしていけたら」と語った。

 大谷はエンゼルスでプレーしていた2021年(46本塁打、100打点、9勝2敗、防御率3.18)と2023年(44本塁打、95打点、10勝5敗、3.14)は投打いずれも完璧にこなし、満場一致でアメリカンリーグ最優秀選手(MVP)を受賞した。

 ドジャースは同日、パドレスを6-3で下し、シーズン3連勝をマークした。ナショナルリーグ西地区1位の座を守り、2位のサンフランシスコ・ジャイアンツとの差を2.5ゲーム差に広げ、地区首位争いで優位に立った。パドレスは39勝32敗で同地区3位につけている。金慧成(キム・ヘソン)は2試合連続で欠場した。

ヤン・スンス記者

【表】「二刀流」大谷翔平の歩み

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