■金建希夫人、太極旗バッジとウクライナ国旗でメッセージ
尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の配偶者・金建希(キム・ゴンヒ)夫人は2022年6月、北大西洋条約機構(NATO)首脳会合に出席するためスペインのマドリードで外交舞台デビューを飾った。金建希夫人は単独日程でも夫婦同伴日程でもさまざまなスタイルのスーツ姿を披露したが、衣装の左襟には常に同じバッジを着用していた。それは翻る太極旗(韓国国旗)をデザインしたバッジだった。
NATO首脳会合最終日にはウクライナ国旗を連想させる色の衣装を着用した。マドリード市場内の韓国食料品店を訪れた金建希夫人は、黄色のレースブラウスと水色のスカートという装いだった。
当時の李俊錫(イ・ジュンソク)国民の力代表は当時、「大統領夫人の『ウクライナドレス』のようなケースは非常に意味のあるジェスチャーだったと思う。服装で与えるメッセージは大きいが、それを試みるということ自体が大きな変化だ」と語った。
■金正淑夫人、母親の生地で作った韓服に深い意味
文在寅(ムン・ジェイン)元大統領の配偶者・金正淑夫人は2017年6月、米ホワイトハウスでの歓迎夕食会に出席して外交の舞台にデビューした。金正淑夫人は白い韓服のチョゴリと藍色のチマの韓服に翡翠(ひすい)色の上着を着た。この韓服は金正淑夫人が1981年に文元大統領と結婚する際に実母から譲り受けた生地で作られた。今は閉店しているが、金正淑夫人の母親はソウル市鍾路区の広蔵市場で数十年間にわたり生地店を経営していたということだ。
金正淑夫人の韓服は藍染めなど伝統的な技法を用いていた。バッグも伝統の漆工芸技法である螺鈿(らでん)で作ったものだった。
金正淑夫人は夕食会直後、「韓服が日常の中でもより多く活用されることを願う」と韓服産業の活性化について語った。韓国大統領府の関係者は「金正淑夫人の衣装全体のコンセプトは『伝統、ファッションに出会う』だ。信頼と希望を象徴する青を中心にし、内実のあるイメージを表現した」と説明した。
イ・ガヨン記者