フィリピンの聖堂の上空にイエス・キリストの形にそっくりな雲が現れ、話題になっている。
6月25日、米紙ニューヨーク・ポストなどが報じた。それによると、この雲が見られたのは6月14日、フィリピン・ナガ市内の代表的な聖地である聖母ペニャフランシア大聖堂の上空。この日は6月19日の青年の日を前に、聖堂では記念行事が行われており、大勢の信者が集まっていた。会場にいた参加者たちは驚いた表情で雲を見つめ、中にはスマートフォンで雲を撮影している人もいたという。
撮影された動画を見ると、上空に浮かんでいる雲は、ふわりとした長い髪で手を挙げてたたずむイエス・キリストに似ているように見える。ちょうど聖堂には多数の信者が集まっていたため、イエス・キリストが信者に会いにきたようにも見えた。この動画はSNS(交流サイト)で急速に拡散された。同メディアによると、雲が目撃された後、8000人以上の信者がこの「奇跡の雲」を見るために聖堂を訪れたという。
現地の信者やネットユーザーらは、この現象を宗教的なものとして捉えた。SNSでは「神は常に私たちのそばにいる」「イエスが人々を祝福するためにいらっしゃった」などの反応が相次いだ。この雲が聖母マリアに似ているという声もあった。
一方で一部では、不特定のイメージや物に対して特定の意味を見出す心理現象「パレイドリア」に言及し「行き過ぎた解釈だ」という意見も見られた。
米国では2004年、「聖母マリアの顔が見える」というトーストの破片がオークションに出品され、2万8000ドル(現在のレートで約404万円)で落札された。また、同様の理由で菓子のかけらが1億ウォン(約1100万円)超の価格で販売され、話題になった。最近では、アニメーション「ポケットモンスター」の人気キャラクター「リザードン」に似ているというチートス(スナック菓子)が米国のオークションサイトで8万8740ドルで落札された。
イ・ヘジン記者