1フロアまるごと借りて中国風飲食店街…ソウル明洞に押し寄せる中国資本【独自】

 中国人は医療観光(メディカルツーリズム)ビザ事業にも本格的に進出している。韓国観光公社の韓国観光データラボによると、今年1月から5月までの外国人医療消費額(7145億ウォン)は前年同期(4084億ウォン)に比べ75%増加した。旅行業界関係者は「皮膚・整形治療を受けることを希望する中国人患者が増えた影響が最も大きい」と話した。

 中国人はソウル都心を中心に不動産も購入している。裁判所の登記情報広場によると、外国人の不動産売買件数は今年1月の833件から4月には1238件へと49%増加した。1~4月の売買件数のうち2791件(66.9%)が中国人による不動産購入だった。不動産業界関係者は「中国の投資家が数人で資金を集め、1人が不動産を取得した後、処分する際に利益を分配する不動産投機に相次いで乗り出している」と語った。

 中国人による不動産購入ブームに韓国の政府・地方自治体は対応に苦慮している。ソウル市は先月、外国人を対象に資金調達計画書の検証、居住実態のチェック、履行強制金の賦課などを含む監視システムを導入すると発表した。韓国国会には最近、外国人が投機過熱地区や調整対象地域で土地を購入する際、市長、郡守、区庁長の許可を受けるよう義務付ける内容の不動産取引申告法改正案も提出された。

 明洞のど真ん中に中国風飲食店街を作ると語ったティックトック映像の男性は、ソウル市松坡区で中国料理店「東方明珠」を営む王海軍さん(47)だ。 王さんの妻なども最近2~3年間で明洞に中国式火鍋のレストランなどを開いたという。中国在韓僑民協会総会長を務める王氏とともに建物内部を視察していた人物は、中国南部の貴州省、福建省の商工会議所関係者だという。こうした商工会議所は中国の地方政府や企業の海外進出を支援する経済団体だ。

チャン・ユン記者、ヤン・インソン記者

【表】中国資本進出ブームに沸く明洞

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