所得水準バレバレ 支給額で色分けした消費刺激クーポン巡り李在明大統領叱責「直ちに是正せよ」

「使用者の所得が分かってしまう」と批判の声

所得水準バレバレ 支給額で色分けした消費刺激クーポン巡り李在明大統領叱責「直ちに是正せよ」

 李在明(イ・ジェミョン)大統領が23日、一部の地方自治体が「民生(国民生活)回復消費クーポン」を支給するためのプリペイドカードの色を金額によって変えたことについて、「人権に対する感受性に欠ける。直ちに是正せよ」と強く指示したことが分かった。支給額別にカードの色が異なるため、消費クーポン使用者の所得水準や、低所得層かどうかが分かってしまう可能性があるとの判断によるものだ。

【写真】所得水準で色分けされた消費刺激クーポン(光州広域市)

 大統領室の姜由楨(カン・ユジョン)報道官は同日のブリーフィングで、「李大統領は今日、一部の地方自治体が民生回復消費クーポンのプリペイドカードの色を金額ごとに区別し、使用者の所得水準や低所得層かどうかが分かるようにしたことについて、強い口調で叱責(しっせき)した」として、直ちに是正するよう指示したことを明らかにした。

 民生回復消費クーポンは所得水準により、15万ウォンから55万ウォン(約1万6000円から5万9000円)までクレジットカードなどのポイント、地域愛商品券(地域貨幣)、プリペイドカードなどで支給される。プリペイドカードは地方自治体別が製作したが、光州広域市と釜山広域市では支給額により色を変えていたことが分かった。光州広域市では所得上位10%と一般市民は赤(18万ウォン)、その次の上位階層とひとり親家庭は緑(33万ウォン)、基礎生活(生活保護)受給者は紺色(43万ウォン)などと色を分け、金額を表記したため、批判を浴びた。

 李大統領はこれに対して、「典型的な供給者中心の行政便宜主義的発想であり、人権に対する感受性が非常に不足している措置だ」と言った。このため、行政安全部(省に相当)は同日、地方自治体のプリペイドカード現況に関して全数調査を実施し、光州広域市・釜山広域市が製作したプリペイドカードにステッカーを貼ってカードの色を隠すようにした。姜由楨報道官は「今後も消費クーポン発給や支給使用過程で浮上した問題点や国民が不便に感じる点は早急に改善していく」と述べた。

チュ・ヒヨン記者

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