米ギングリッチ元下院議長「韓国の状況は心配…トランプもそう感じている」【独自】

「韓国政府は宗教の自由と政治的反対者を弾圧している」と主張
46冊目の著書「トランプのアメリカ―その『偉大なる復活』の真相」
「政策設計と同じく広報も重要」「国民世論を傾聴すべき」

 ニュート・ギングリッチ元米連邦議会下院議長は18日、米ワシントンのアメリカ第一政策研究所(AFPI)で本紙の取材に応じ「韓国の新政権は反宗教的で、あまりに左に傾いているため心から懸念している」「トランプ政権も、トランプ大統領も現状をそう見ている」と述べた。ギングリッチ氏は1994年の中間選挙で上下両院双方で勝利を収め、半世紀にわたる民主党の権力独占を打ち破った人物だ。95−99年には連邦儀典序列3位の下院議長を務めるなど、トランプ大統領に直接助言ができる保守陣営の重鎮の一人だ。妻のカリスタ・ギングリッチ氏は第1次トランプ政権でバチカン駐在大使を務め、現在スイス大使に指名され上院の承認を控えている。

【写真】トランプ大統領とギングリッチ夫妻

 韓国における宗教関係者に対する三つの特別検察官チームの捜査について、ギングリッチ氏は17日にX(旧ツイッター)を通じ「韓国の新たな左派政権は複数の宗教を攻撃する狂った意図を持っているようだ」と批判した。8月27日にはメディアへの寄稿を通じて韓国の保守政党や教会指導者などへの家宅捜索に言及し「新政権が、政治で反対する人たちや宗教の自由を擁護する人たちをこれほど過激に弾圧するとは予想できなかった。弾圧を見ていると息が詰まりそうだ」と批判した。ギングリッチ氏は同日「Xはもちろんトゥルース・ソーシャル(トランプ大統領が立ち上げたSNS=交流サイト)などでも韓国の現状に対する懸念を今後も訴えていく」との考えを示した。先月の韓米首脳会談直前にトランプ大統領は「今韓国では革命や粛清が行われているようだ」と投稿し問題になったが、これについて韓国国内ではギングリッチ氏が大きく影響しているとの見方もある。

 今回ギングリッチ氏が取材に応じたAFPIはトランプ再選を後押しするため2021年に設立されたシンクタンクで、3年前から第2次トランプ政権の方向性を検討すると同時に、ここに在籍した幹部や実務担当者の多くが米国政府の要職に就いた。トランプ大統領が就任直後から「光のスピード」で次々と政策を発表できたのは、AFPIが多くの行政命令の草案を全て取りまとめていたからだ。そのためワシントンを訪れる韓国政府の閣僚らもAFPIをたびたび訪れ協議を行っている。ギングリッチ氏は「私はヘリテージ財団のような他の保守系シンクタンクも大好きだが、AFPIは実行中心のアプローチを非常に重要視する『アクションタンク』だ」と語る。ギングリッチ氏は先日、著書「トランプのアメリカ―その『偉大なる復活』の真相」を出版したが、その中に先日銃殺された保守系団体「ターニングポイントUSA」代表、チャーリー・カーク氏の推薦の言葉がある。カーク氏は「今後数世代続く米国の黄金時代をトランプ大統領の勝利によりいかに切り開くか。それをこの本は素晴らしく説明している」と称賛した。

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  • ▲ニュート・ギングリッチ元米連邦議会下院議長。米ワシントンのアメリカ第一政策研究所(AFPI)で18日撮影。/ワシントン=金隠仲(キム・ウンジュン)特派員
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