【TV朝鮮】(アンカー)
中国側の要請により、ソウル新羅ホテルは結婚式だけでなく、100室を上回る客室の予約までキャンセルしました。結婚式の予定が変わってしまったカップルは8組もいましたが、中国側が要請から16日後にホテル全館予約をキャンセルしたため、挙式を予定していたカップルの家族や招待客、宿泊予定者も含めると数百人の混乱は避けられません。ところが、中国側に責任を求めることができるような文書はないそうです。どうしてこのような事態になったのか、チャン・ユンジョン記者が独自取材しました。
(記者リポート)
中国側のソウル新羅ホテル全館貸し切り予約要請は口頭で行われました。
駐韓中国大使館とソウル新羅ホテルの間で予約金や見積書がやりとりされた事実はないそうです。
客室を何室使うのか、結婚式が行われる迎賓館をはじめ、どの施設をどんな催しに使うのか、などの要請もないまま、中国側は「全館貸し切り」とだけ伝えたということです。
このためソウル新羅ホテルで11月第1週の週末に予定していた結婚式のキャンセルを知らされたカップルは、計8組であることが分かりました。
ソウル新羅ホテル側は数億ウォン(数千万円)の損害を甘んじて受け入れ、別の日に無料で結婚式を行うことにしましたが、再び困惑する羽目になりました。
全館貸し切りすることになっていたホテルの客室数は462室に達します。
中国側の要請により、ソウル新羅ホテルは予約済みだった客室112室を全てキャンセルにしました。
これは全客室数の4分の1に当たる数です。
同ホテル側は全館予約の過程で韓国政府とのやりとりはなかったと言っていますが、野党・国民の力は「韓国政府は消費者被害の対応に着手すべきだ」と要求しています。
(国民の力の朴洙瑩〈パク・スヨン〉議員)
「中国政府がこのように大韓民国の国民の重要な日常生活を破壊しているのに、何も言及せず、何の措置も取らないことに対し、本当に相当な怒りを感じています」
ソウル新羅ホテルは「結婚式をキャンセルさせていただいたご予約客のうち、ご希望の方には再び結婚式が可能になったとのご案内をしています」と言っているが、中国側の心変わりで利用客ばかりが困惑を強いられている状況です。TV朝鮮、チャン・ユンジョンがお伝えしました。
(2025年9月29日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)