韓国で高血圧・糖尿・高脂血症の患者が増加…40代男性の60%は肥満

 40代の女性も高血圧と糖尿病の患者がそれぞれ2.3ポイント、0.8ポイント増えた。通常、女性の場合これらの疾患は閉経後に急増するため、40代でこれだけ増加するのは異例だと指摘されている。

 韓国国民全体の成人病有病率も、高脂血症は23.6%(2.7ポイント増)、高血圧は22.2%(2.2ポイント増)、糖尿病は10.6%(1.2ポイント増)と全てにおいて増加した。

 40代で既に好ましくない結果が現れているが、30代はその前兆ともいえる生活習慣で否定的要素が見られた。まず、30代女性の高リスク飲酒・暴飲が目に見えて増加した。それぞれ12.6%と35.9%で、それぞれ3.1ポイント増、3.8ポイント増だった。疾病庁では、週2回以上暴飲する人を高リスク飲酒者に分類している。暴飲は、一度に男性なら焼酎7杯(缶ビール7缶)、女性は同5杯(缶ビール5缶)以上飲む場合を指す。

 特に学界では、過剰な飲酒はメンタルヘルスに直結すると考えているが、実際に30代女性のうち8.3%がうつ関連の障害に悩まされていることが分かった。これは20代以下の女性のうつ病有病率(8.7%)と並び、非常に高い水準だ。カトリック大学議政府聖母病院精神健康医学科のイ・ヘグク教授は「最近、自死を試みる20-30代女性の割合が非常に高くなっているが、飲酒率を管理するだけでも前向きな成果が出るのではないかと期待している」と述べた。

 飲酒の割合は増えたが、喫煙率は16.7%と前年比で2.9ポイント減少した。ただし、リキッドタイプの電子たばこ(4.9%、0.4ポイント増)、加熱式たばこ(7.2%、1.1ポイント増)はやや増加した。林承寛(イム・スングァン)疾病庁長は「最近は肥満・糖尿病などが増えているが、これらの疾病の治療率などの管理指標と喫煙率は改善している」として「慢性疾患の重症化を防ぐために、より積極的な管理が必要だ」と述べた。

 疾病庁は毎年、韓国全土の192地域の4800世帯、およそ1万人を対象に健康・栄養標本調査を実施し、発表している。

チョ・ソンホ記者

【資料】韓国の「肥満・高血圧・高コレステロール血症・糖尿病」患者 割合の推移

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