■パークゴルフ人口、5年で5倍に
9月8日午前、慶尚北道高霊郡の大伽倻パークゴルフ場で「ヨンジン短大パークゴルフ大会」が開かれた。ゴルフクラブを握ったのは、ヨンジン短大パークゴルフ経営科の在学生と卒業生たちだ。30代から80代まで約500人がグリーンを駆け巡りながら実力を競い合った。
同大会は2022年、韓国国内の大学で初めてパークゴルフ経営科を開設した大邱ヨンジン短大が開催した。今年で6回目だ。初年度32人だったパークゴルフ経営科の新入生は今年383人になり、3年で12倍に増えた。自主的な大会を行ってもおかしくないほど、規模が拡大しているのだ。
チョ・ジンソク学科長は「最近、学生数が減ったことで、すべての大学は新入生の募集に神経を注いでいるが、パークゴルフ経営科は例外」とし、「パークゴルフを老人たちが楽しむ趣味生活程度に考えてはならない。今は世間の見方が変わった」と話す。
■全国大会は500回
大韓パークゴルフ協会によると、韓国国内のパークゴルフ人口は22万1000人で、2020年(4万5000人)に比べて5倍となった。パークゴルフ場は同期間254カ所から490カ所へと増加した。協会関係者は「協会に登録して会費を支払っている会員がこの人数」とし、「実際のパークゴルフ人口は60万人を超えるだろう」と予想した。
韓国全体で開かれている大小のパークゴルフ大会は500を超えている。大統領杯、文化体育観光部長官杯などもある。
3、4年前までは500万ウォン(約53万円)程度だった優勝賞金は、最近では3000万ウォン(約320万円)にまで膨れ上がった。江原道華川郡が毎年8-9月に山川魚パークゴルフ場で開催する「山川魚全国パークゴルフ・フェスティバル」は、男女MVPの賞金が各3000万ウォンだ。賞金総額は1億9120万ウォン(約2000万円)だ。協会の関係者は「最近は全国大会を回りながら賞金を狙う『賞金稼ぎ』も登場した」と最近の事情に触れた。
華川郡は昨年7月、全国で初めてパークゴルフ実業チームを立ち上げた。選手6人の募集にざっと600人あまりが志願し、競争率は100倍にまで上った。男女それぞれ3人ずつで、年齢は40-60代だ。毎月220万ウォン(約23万円)のトレーニング支援金を受け取り、華川郡のユニホームを着て全国大会に出場する。華川郡の関係者は「少ない予算で『パークゴルフの聖地』華川郡を全国にアピールすることができる」と笑みを浮かべる。