中国特殊部隊上陸、総統逃走のデマ拡散…台湾ドラマ「零日攻撃」が描く衝撃の展開

 中国大陸と数キロしか離れていない台湾領の金門島に中国人民解放軍の特殊部隊が上陸する。中国軍は台湾本土侵攻も試みる。電気供給が途絶え、放送が中断され、銀行では取り付け騒ぎが起きるなど台湾社会は大混乱に陥る。

 ソーシャルメディアでは「総統が国民を捨てて避難した」「もう中国に投降するしか道がない」などというメッセージが拡散し、人工知能(AI)でつくられた総統のディープフェイク動画まで登場する。

 中国の台湾侵攻を仮定したテレビドラマ「零日攻擊 ZERO DAY」は台湾政府の全面的な支援で製作された。今年8月から台湾の地上波テレビ局の公共電視(PTS)、民間全民電視(民視)で放送され、今月4日に全10話が完結した。

 ラブストーリーやファンタジー、特定ジャンル物などが中心の台湾のテレビドラマとしてはかなり異質な暗い戦争物だ。中国による侵攻という台湾人にとって最大の脅威をテーマにしたという点で、放送開始前から大きな関心を呼んだ。英語タイトルは「ゼロデイ・アタック」で、まだセキュリティーの脆弱性を突いたコンピュータハッキングを指す。一日も準備する間もなくお手上げになるという意味が込められている。全10話はオムニバス構成だが、宣伝・扇動を駆使した中国の攻勢で台湾人がパニックに陥るさまを中心に描いている。

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