韓国与党・共に民主党の張京泰(チャン・ギョンテ)議員のセクハラ(性的嫌がらせ)疑惑で、警察が同議員に対して「2次加害」容疑でも捜査に着手したことが分かった。しかも、適用される可能性のある性暴行処罰法の条項は張京泰議員が初当選時に自ら共同発議して量刑を強化した規定であり、「自分が発議した法律に自分が引っかかった」との指摘も出ている。
【写真】セクハラ疑惑に言及され「虚偽操作報道だ!黙れ!」と叫ぶ張京泰議員
ソウル警察庁女性青少年犯罪捜査課はこのほど、張京泰議員を性暴力処罰法上の被害者身元・私生活秘密漏えい禁止違反容疑で追加立件し、3日に告訴人を呼び出して関連の事情聴取を行った。同課が4日に明らかにした。警察は約10時間にわたり事件の状況と身元漏えい被害の有無を確認し、張京泰議員の2次加害疑惑に対する処罰意思を尋ねたとのことだ。告訴人は身元公開により2次被害を受けたとして、厳正な処罰を要求しているという。
性暴力処罰法は、性暴力被害者の人的事項を同意なしに放送などで公表した場合、3年以下の懲役または3000万ウォン(約320万円)以下の罰金に処するよう規定されている。該当の懲罰条項は、張京泰議員が初当選した2020年に共同発議し、量刑を引き上げたものだ。
張京泰議員はセクハラ疑惑が初めて報道された11月27日、国会で報道陣に対し、告訴人を「女性秘書官だ」と言及した。この発言はメディアを通じてそのまま放送された。
警察は告訴人の陳述を基に事実関係を確認した上で、近日中にも告訴人が当時交際していた男性や飲み会の同席者たちを参考人として呼び、事情を聞く予定だ。
コ・ユチャン記者