ミス・フィンランドに選ばれたサラ・ザフツェさんが、人種差別をしたとして批判を受け、ミス・フィンランドの資格を剥奪された。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)など海外メディアが15日、報じた。それによると、ミス・フィンランド組織員会は11日、ザフツェさんのミス・フィンランドの資格と王冠を剥奪したという。
ミス・フィンランド組織委員会は「人種差別はいかなる形であっても容認しない」として、今回の件を謝罪したという。
ザフツェさんは先月末「中国人と一緒に食事中」とSNS(交流サイト)につづり、写真を投稿した。この写真でザフツェさんは指で目の縁を引っ張ってつり上げており、これが問題となった。
その後、ザフツェさんの釈明が原因で騒動はさらに拡大した。写真を巡って「アジア人を嘲笑している」という批判が殺到すると、ザフツェさんは「頭痛がひどくて、こめかみをマッサージしていただけ」と釈明したのだ。
また、ザフツェさんがフィンエアーのビジネスクラスで「人々は私を批判するけれど、私はビジネスクラスにいる」と話す動画まで公開され、世論は急速に悪化した。
ミス・フィンランド組織委員会は当初、王冠を剥奪する予定はないとしていたが、最近の記者会見で「今回の決定は重いが、不可避だった」と説明した。
ミス・フィンランドの称号と王冠は、大会で2位となったタラ・レトネンさんが手にすることになった。レトネンさんは「ミス・フィンランドという称号を、プライドと深い尊敬をもって受け止めたい」とコメントした。
ペ・ドンジュ記者