解剖実習用に献体された寄贈遺体を盗んで売っていたハーバード大学の霊安室管理人が、懲役8年の刑を言い渡された。
17日(現地時間)に米国ペンシルベニア州中部地区連邦地検が発表したところによると、ニューハンプシャー州に住むセドリック・ロッジ被告(58)とその妻デニス・ロッジ被告(65)は、前日の裁判でそれぞれ96カ月および12カ月と1日の懲役刑を言い渡された。先にデニス被告は昨年4月、セドリック被告は今年5月に法廷で容疑を認めていた。
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セドリック被告は2018年から20年3月まで、自分が管理人として働いていたハーバード大学医科大学院(ハーバード・メディカル・スクール)の霊安室で、解剖された遺体の臓器・脳・皮膚・手・顔など人体の部位を無断で外し、家に持ち帰った。さらに妻デニス被告と共に、郵便で配送したり直接渡したりする方法で違法に販売した。
ロッジ夫妻が顧客にした購入者の大部分は、奇妙な物を収集する奇異な嗜好(しこう)を持っていることが把握された。中には、人間の皮膚で本の表紙を作ろうとしている人物もいた。また、一部の購入者は、購入価格に自分の利益を上乗せして2次販売も行っていた。
今回の事件の捜査は連邦捜査局(FBI)、合衆国郵便公社(USPS)傘下の郵便検査局(USPIS)、ペンシルベニア州イースト・ペンズボロ・タウンシップ警察が共同で進めた。関連する諸事件で起訴された者はロッジ夫妻を含め9人。これまでに7人が有罪を認め、そのうち3人はそれぞれ懲役15年、1年6カ月、1年3カ月を言い渡された。
ムン・ジヨン記者