【TV朝鮮】(アンカー)
最近の育児用品市場では、子ども2人を一緒に乗せることができるベビーカーや双子用の授乳クッションなど、双子専用の商品が大幅に増えているそうです。事実、一度に2人以上の赤ちゃんを産む多胎児出生率では、韓国が世界2位だそうです。合計特殊出生率(1人の女性が一生のうちに出産する子どもの平均数)は0.7と世界最低水準ですが、なぜ多胎児出生率は高いのか、社会政策部のイ・サンベ記者に聞きます。イ・サンベ記者、深刻な少子化で人口が減っているのに、多胎児出生率が世界第2位というのは逆説的です。この統計はどのように集計されたのですか?
(記者)
はい、多胎児出生率とは1年間に生まれた赤ちゃん1000人のうち、双子以上の多胎児分娩(ぶんべん)件数がどのくらいかを調べる指標です。2024年基準で韓国の多胎児出生率は28.8件で、ギリシャ(29.5件)に次いで2番目に高かったです。三つ子以上の出生率は集計対象の23カ国のうちで1位でした。
(アンカー)
最近、周りで双子や三つ子を見かけることが本当に増えた気がします。これほど多胎児出生率が高くなった理由は何でしょうか?
(記者)
はい、母体の年齢が高くなるにつれて、不妊症の人が増えていることと無関係ではないという分析があります。
(韓国保健社会研究院のペ・ヘウォン専門研究員)
「全世界的に共通して議論されているのは、第一に不妊治療の施術が増加しているということです。女性たちが晩婚化し、そして出産年齢が上昇して…」
事実、2018年に12万人だった韓国国内の不妊治療施術を受けた人の数は昨年16万人を超えました。
(アンカー)
不妊治療の施術を経て出産する女性が増えているので、多胎児出産も増えているということですね。ですが、保健当局では「双子の妊娠は減らすべきだ」と言っています。どうしてですか?
(記者)
はい、双子以上の多胎児出産が増えているということは、少子化問題に直面している韓国にとっては朗報のように聞こえます。ところが、問題は多胎児を妊娠した場合、妊娠中毒症や妊娠糖尿病などの合併症の発生リスクが胎児1人を妊娠した女性よりも2-3倍高いということです。多胎児10人のうち7人が新生児集中治療室(NICU)で治療を受けたことが明らかになり、胎児にとっても妊婦にとってもハイリスク妊娠に分類されています。
(内科専門医のチョン・ソクフ医師)
「双子の妊娠は病気ではありませんが、医学的にはハイリスク妊娠に該当します。単胎妊娠より妊娠中毒症や妊娠糖尿病、早産のリスクが高く…」
(アンカー)
不妊治療施術の成功率を高めようとすると多胎児が増えるということですが、他の先進国ではどうしていますか?
(記者)
はい、米国では2014年、フランスでは2015年に韓国のように双子を含む多胎児の出生率が最高に達するほど大幅に増えました。不妊治療の施術で妊娠の確率を高めるため、2つ以上の胚(はい)を移植する方式をやめ、健康な1人の赤ちゃんを産むのに焦点を合わせる方式に変えたことが、上昇する多胎児の出生率を下げるきっかけになったそうです。英国では不妊治療の施術方式の変化はもちろん、多胎児を妊娠しても出産まで産婦人科医師の他に精神科専門医や栄養士まで投入して体系的に管理し、多胎児手当などの福祉的メリットも与えており、韓国にとって示唆する点が多々あります。
(アンカー)
双子の出産が2倍のお祝い事になるよう、妊娠前から出産後まで体系的な政策・支援策を整備すべきですね。イ・サンベ記者、ありがとうございました。
(2025年12月21日放送、TV朝鮮『ニュース7』より)