李在明(イ・ジェミョン)大統領の中国国賓訪問(4-7日)を前に、中国と台湾の緊張が一層高まっている。中国人民解放軍は12月29-30日に実弾射撃訓練を含む台湾包囲訓練を行い、また習近平国家主席は1日に発表した「新年の辞」で「両岸(中台)同胞の血の絆は水より濃く、祖国統一という歴史の大勢は阻止できない」と述べた。これに対して台湾の頼清徳総統は1日に行った新年の記者会見で「中国の厳しい軍事的野心に直面している」とした上で「国の主権を固く守り抜く」として「特別防衛予算」の成立を訴えた。
【写真】韓国の電子入国申告書「中国(台湾)」表記に台湾政府反発
このように台湾海峡の緊張が高まる中、12月31日に行われた電話による韓中外相会談で中国は韓国に対し「一つの中国」の原則を守るよう改めて要求した。また韓中首脳会談でも中国が韓国に対し「台湾問題をめぐる立場」を明確にするよう求めるものと予想されている。韓国のある外交筋も「首脳会談に向けた調整の中で中国は韓国に対し『台湾独立反対』を明確にするよう求めてきた」とすでに伝えている。
韓国外交部(省に相当、以下同じ)の趙顕(チョ・ヒョン)長官は12月31日に中国の王毅外相と電話会談を行い、李在明大統領訪中に向けた調整を行った。韓国外交部は1日未明に配布した報道資料の中で「(韓国と中国の)双方にとって新年最初の国賓外交となるため、今回の中国国賓訪問成功に向け緊密に調整を行うことで一致した」と明らかにした。
中国外交部側は「王毅外相は『両首脳の戦略的指導の下で韓中関係はこれまでとは違った正常な軌道に戻った』『李在明大統領の中国訪問を重視しており歓迎する』との考えを伝えた」と説明した。ただし中国側の発表には韓国の発表にない「台湾」に関する内容も多く含まれていた。
王毅外相は「今年は抗日戦争勝利80周年」とした上で「日本の一部政治勢力が歴史を後退させ、侵略・植民犯罪を復権しようとしている」と主張したという。王毅外相はさらに「これに対して韓国側は歴史と人民に責任を持つ態度を取り、正しい態度に基づき台湾問題をめぐる『一つの中国』の原則を含む国際社会の正義を守ることを信じている」と釘を刺してきたようだ。