銀・タングステン・アンチモン…中国が新年早々強硬な輸出規制、全方位的に拡大 

■韓国の自動車・造船産業はコスト増

 中国が関税の代わりに原材料輸出許可制と備蓄を並行する方式を使えば、外交的な摩擦を最小化しながら他国に対する圧力を最大化することができる。米政府が昨年11月、銀、銅を「重要鉱物(critical minerals)」のリストに追加したため、中国は直ちに銀の供給統制に乗り出したという分析もある。テスラの創業者イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は昨年12月27日、Xで中国の原材料規制について、「銀は多くの産業工程に必要だ。好ましくない」と批判した。

 韓国政府は中国による許可制強化が韓国の産業界とサプライチェーンに及ぼす影響を細かく分析して対応する方針だ。銀は昨年の輸出量(3116トン)に比べ、輸入量(830トン)は相対的に少ないが、輸入先は香港、中国が3・4位を占め、調達に影響を及ぼしかねない。短期的には造船、自動車などの分野で中国産の安価な原材料調達が難しくなる可能性がある。韓国政府関係者は「中国製鉄鋼を輸入して加工している一部の中小企業の調達に支障が出たり、コスト負担が増えたりする恐れがある」と話した。

 アンチモンは金や銀を製錬して残る副産物だが、徹甲弾、半導体、軍用電子設備、太陽電池などさまざまな産業に活用されるため重要度が高い。韓国のアンチモン輸入に占める中国産の割合は41%で、米国はアンチモン輸入の60%以上を中国に依存している。1月4日からの李在明(イ・ジェミョン)大統領の訪中では、韓中サプライチェーン協力の強化が主要議題として話し合われた。

 ただ、中国の原材料輸出規制が韓国に一部プラスの影響を与える可能性もある。中国政府が鉄鋼輸出企業に品質証明などを要求すれば、中国製の低価格で低品質の鉄鋼の流入を防ぐ防波堤の役割を果たすからだ。既に産業通商部貿易委員会は昨年、中国産厚板、熱延鋼板、めっき鋼板などに相次いで反ダンピング関税を適用するか適用手続きに入るなど、中国製低価格鉄鋼の輸入規制を強化してきた。アンチモンも高麗亜鉛が昨年、対米輸出を大幅に拡大しており、その流れに弾みがつくとみられる。

北京=李伐飡(イ・ボルチャン)特派員、崔銀京(チェ・ウンギョン)記者

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