【NEWSIS】出産前に初乳をあらかじめ搾って冷凍保存する妊婦の動画がSNS(交流サイト)で拡散され、話題になっている。ただし専門家らは、全ての妊婦に適切な方法だとは言えないとして、注意を呼び掛けている。
米紙ニューヨーク・ポストが5日(現地時間)、報じた。それによると、妊娠後期の女性たちが手で胸を押しながら少量の初乳を搾り、注射器に入れて冷凍保存する動画がTikTokでシェアされているという。
初乳とは出産直後に分泌される母乳のことを指すが、妊娠中期から母体でつくられ始めることが分かっている。また、初乳は免疫の形成に重要な役割を果たすといわれている。この動画は再生回数が数十万回に達し、関心を集めている。
動画の中で妊婦たちは、産後に赤ちゃんが母乳をうまく飲めないケースや赤ちゃんが病気になったときに備え、初乳をあらかじめ準備しておくと役立つと説明している。実際に一部の女性たちは、初乳を搾っておくことが出産前の時期の心理的安定につながると話した。
専門家らは、初乳を出産前に搾っておくこと自体は新しい方法ではないと説明する。出産前の初乳の搾乳は、妊婦が糖尿を患っているケースや帝王切開が予定されているケース、または赤ちゃんへの授乳が難しいと予想される場合に医療スタッフの指導の下で限定的に推奨されている。
ただし、最近は健康な妊婦までもが初乳を搾って保存しているため、医療界では「やみくもにまねをするのは良くない」とアドバイスしている。
シカゴ地域の家庭医学科専門医、ミエナ・ミックホール医師は「初乳をたくさん搾っておくことが、母乳の授乳の成功を意味するわけではない」と指摘した。さらに、出産前に乳頭を刺激すると陣痛を誘発しかねず、初乳の搾乳によって長期的に母乳分泌量が増えるという根拠も十分ではないと説明した。
専門家らは、「出産前の初乳の搾乳は、各妊婦の健康状態や出産状況によって可否が分かれる」として、担当医師と相談して決めるのが望ましいと強調した。
キム・ヘギョン記者