娘が通う高校に無断で侵入し、試験の問題用紙を盗んだ母親と共犯の臨時教諭に実刑が宣告された。
大邱地裁安東支院刑事1単独の孫永彦(ソン・ヨンオン)裁判長は14日、建造物侵入、業務妨害、特殊窃盗などの容疑で逮捕・起訴された48歳の母親に懲役4年6カ月、共犯で31歳の臨時教諭に懲役5年と追徴金3150万ウォン(約340万円)を宣告した。二人の犯行を支援した学校の事務職員(32)には懲役5年、追徴金3150万ウォンが言い渡された。3人の犯行を止めなかった学校事務室長(37)には懲役1年6カ月、盗み出した試験問題で試験を受けた高校3年生の娘(18)には懲役1年、執行猶予2年が宣告された。
母親は昨年7月4日午前1時20分ごろ、臨時教諭と共に慶尚北道安東市内のある私立高校職員室に侵入して試験の問題用紙を盗み出すなど、2023年から11回にわたり犯行を繰り返した疑いがある。事務職員は被告らが学校内に侵入することを事前に知りながらこれを黙認し、防犯カメラの時間記録に手を加え犯行の様子を削除していた。
娘は盗み出した問題用紙とその回答を事前に記憶して試験を受け、高校在学中はずっと全校1位だった。娘も自ら問題用紙を盗み出す目的で1回職員室に侵入したことが捜査で明らかになった。
数年にわたり続いた一連の犯行は昨年7月の期末試験期間中に発覚した。母親らが校内の警備システムを解除して職員室に侵入したところ、偶然システムが誤作動し全ての犯行が明らかになった。
裁判長は判決理由として「被告らの罪は非常に悪質であり、教育の本質と公的な教育機関に対する社会の信頼を根本から揺るがせた重大犯罪だ」と指摘した。
裁判長はさらに「今回の事件で生徒たちの学習権と公平に評価を受ける機会が侵害された。厳しい受験競争の中で誠実に努力してきた受験生や親たちに深い挫折と怒りをもたらし、真面目に黙々と業務に当たる教職員らの誇りも傷つけた」と批判した。
昨年11月の公判で検察は母親に懲役8年、臨時教諭に懲役7年と追徴金3150万ウォン、事務職員に懲役3年、高校生に対しては最低2年から最長3年までの懲役刑を求刑していた。
安東=クォン・グァンスン記者