「血税で中国製EV販売支援」 在庫処分の中国製テスラ、韓国で補助金2000億ウォン支給

「血税で中国製EV販売支援」 在庫処分の中国製テスラ、韓国で補助金2000億ウォン支給

 韓国の電気自動車(EV)市場が中国製テスラの「在庫処分先」になっている。昨年中国と欧州で販売が急減したテスラが上海工場からの輸出分の4台に1台を韓国で販売したからだ。韓国では国庫や自治体の補助金2000億ウォン(約216億円)近くが中国製テスラに投入されたとみられる。このため、「国民の血税で中国製EVの販売を支援している」との指摘が聞かれる。

 補助金効果もあり、テスラは昨年、韓国でEV販売ランキング5位に入った。韓国に生産拠点を置くKGモビリティー、ルノーコリア、韓国GMをも追い抜いた格好だ。中国製テスラの影響で、自動車業界からは「産業生態系を考慮した補助金政策が求められる」との声が高まっている。

■輸出された中国製テスラの4台に1台が韓国へ

 中国の自動車業界団体、全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)などによると、テスラは昨年、上海工場で約85万台を生産し、うち22万6034台を海外に輸出した。韓国で販売されたモデル3、モデルY(合計5万9215台)は全て中国製であることから、中国製テスラの輸出分の4台に1台(26.2%)が韓国で販売された計算になる。 

 輸出先が韓国に偏った背景はテスラの世界的な販売不振がある。昨年テスラはフォルクスワーゲンなど伝統的な強豪メーカーが存在する欧州市場で販売台数が前年比27.8%も急減し、価格競争が激化した中国市場でも4.8%の販売減を記録した。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)による政治的発言の影響も重なり、全世界での販売台数も8.6%減少した。テスラは上海工場での生産分を中国で優先的に販売し、残りを主に欧州に輸出してきた。ところがそれが行き詰まると、相対的に補助金制度が充実し、需要が残る韓国を「戦略的攻略先」としたのだ。

 中国政府は2023年から自国のEV産業の構造調整を図るため、購入時の補助金を廃止した。これに対し、昨年韓国では販売台数トップを記録したテスラ「モデルY」だけで約1700億ウォンの補助金が支給されたとみられる。中国製テスラ車全体で見ると、約2000億ウォンの血税が投入されたと推定される。

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