自動車業界関係者は「テスラは韓国の補助金制度を利用し、とんでもなく低価格のEVで収益を増やしている。中国製EVの価格競争力を税金で高めている格好だ」と述べた。実際にテスラは今年初め、「モデル3スタンダードRWD」「プレミアムロングレンジRWD」の価格をそれぞれ1000万ウォン、700万ウォン引き下げ、補助金を含めると実際の購入価格が3000万ウォン台であることを強調した。現代自動車の「アイオニック5スタンダード」を500万ウォン以上下回る価格だ。
■国産EV販売38%増、輸入EVは78%増
テスラの攻勢が続き、韓国のEV業界は非常事態だ。昨年国産EVの販売は38%増えたが、輸入EVはテスラを中心に販売が78%も増えた。韓国企業がEVへの転換過程で環境規制への対応に苦戦する間、韓国に生産基盤が全くないテスラが税金を財源とする補助金で市場を一気に広げたことになる。
テスラは昨年、韓国で6万台近い車を販売したが、韓国社会への貢献は小さいとの声もある。テスラコリアは監査報告書の提出を始めた2020年以降、昨年まで韓国国内での寄付金や社会貢献支出の内訳を明らかにしていない。韓国で数年間にわたり数百億ウォンの寄付や社会貢献を続け、アフターサービスなどの体制も整えてきたBMWやメルセデスベンツなどと対照的だ。
韓国政府は今年から「産業・雇用創出の寄与度」を評価し、基準を満たさない企業は下半期以降、補助金支給対象から除外することを決めたが、対米通商関係などに配慮すると、現実的にテスラへの補助金を大幅に引き下げることは難しいとの見方が有力だ。
チョ・ジェヒョン記者、鄭漢国(チョン・ハングク)記者