稼働20年の風力発電機が倒壊…韓国各地で老朽化する再生可能エネルギー関連施設、安全管理問題が深刻化

20年以上経過した慶尚北道盈徳郡の風力発電機が倒壊

 慶尚北道盈徳郡盈徳邑の昌浦風力発電団地で2月2日、風力発電機1基が道路の方向に倒壊した。高さ数十メートルの発電機が倒壊した影響でブレードと支柱の一部が粉々に砕け散った。けが人などは出なかったが、もし現場に車が通行していれば大惨事になりかねない事故だった。

 事故をきっかけに、老朽化した再生可能エネルギー施設の安全管理問題が浮上している。実際に韓国国内の風力発電施設を管理する担当者はわずか45人で、老朽化施設を管理する規定も不十分だった。2030年に再エネ100ギガワット達成に向け積極的な施設建設は今も続いているが、それと同時に老朽化施設も急増している。しかしこれら老朽化施設の安全管理を専門に担当する人材も制度も十分に確保されていなかったのだ。

■今後も続く再エネ施設の老朽化

 事故が発生した風力発電団地は2005年に完成した。再エネ施設の寿命は通常20年前後とされており、今回も実際に使用期限前後の施設で事故が発生した。気候エネルギー環境部(省に相当)は、建設から20年以上過ぎて老朽化した風力発電施設や事故が起こった発電機と同じメーカーの80基の発電施設を対象に、今月27日までに特別安全点検を行うことにした。

 現状で対象となるのは80基ほどだが、2000年代に入って再エネ普及が本格化した現状を考慮すると、今回倒壊した風力発電機と同じ老朽化施設は今後も急増する見通しだ。韓国エネルギー公団の再エネ普及統計によると、20年前の06年時点で韓国における風力発電施設の容量は177.7メガワットだった。その時期以降、韓国の風力発電普及規模は13倍に急増した。これは、2000年代に韓国全土の山間地や海岸に設置された初期の施設が今後一気に「老朽化」することを意味する。

 しかも再エネ普及のペースは今後も加速する見通しだ。李在明(イ・ジェミョン)政権は2030年までに再エネ普及規模を今の5倍に相当する100ギガワットに引き上げる目標を掲げている。太陽光は24年の約32ギガワットから80-90ギガワットに、風力は9ギガワットを目指すという。風が強い山間の高地や海岸に大型の風力発電施設が短期間で設置される可能性が高い。

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  • ▲グラフィック=キム・ソンギュ
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