中国の次世代H20ステルス長距離爆撃機に米高官「まだそれほどじゃない」

米空軍グローバル・ストライク・コマンドの新司令官「中国の能力はせいぜい地域爆撃戦力」
中国が2030年代前半-中盤に実戦配備するH20ステルス爆撃機も「米B2、B21に比べれば劣る」
「選択した日・時間・場所にいつでも長距離打撃プラットフォームを投入できる国は米国だけ」

 米国の全ての戦略爆撃機を運用する空軍グローバル・ストライク・コマンド(AFGSC)のステファン・デイビス(Stephen Davis)空軍大将は、現在中国が全世界打撃を目標にH20爆撃機のような新たな長距離爆撃能力を「攻撃的に」開発しているものの「まだそこまでは至っていない(Just not there yet)」と低く評価した。AFGSCはB52、B2、B21といった米国の全ての戦略爆撃機と大陸間弾道ミサイル(ICBM)を運用する核抑止戦力司令部だ。

 昨年11月に司令官に就任したデイビス大将は、2月10日に軍事メディア「TWZ」のインタビューに応じ「中国が攻撃的にH20爆撃機のような長距離打撃能力を備えようとしているが、まだせいぜい『地域爆撃戦力(regional bomber force)』にとどまっている」と語った。

 中国は2000年代前半からステルス機能を有するH20長距離爆撃機の開発をスタートさせ、2030年代前半-中盤に配備するだろうという見方がある。21年の中国人民解放軍空軍(PLAAF)の募集広報動画には、末尾にH20のティーザー(teaser、情報を限定した紹介)場面が含まれていた。

 米軍はこれまで、このH20爆撃機は、空中給油なしの最大航続距離がおよそ1万キロに達し、空中給油があればさらに航続距離が伸びるだろうと推定してきた。また、地上攻撃および対艦巡航ミサイルをはじめ、最大10トンまで爆弾を搭載できるという報道もあった。

 デイビス司令官は、H20爆撃機や、昨年中国で初期飛行試験段階に入ったと報じられた2種類の超大型ドローンについての質問を受け「彼ら(中国)が米国のような長距離打撃能力を持とうとしている欲求は十分に理解でき、彼らがこれを攻撃的に追求していることも分かっている」と述べた。H20と2種類の超大型ドローンはいずれも尾翼がない全翼機(flying wing-type)型で、米国のB2「スピリット」爆撃機と似た概念の機体だ。

 しかし、デイビス司令官は「私が言えるのは、彼らはまだそこまで到達できていないということ。われわれの敵対勢力は、われわれの長距離打撃能力を模倣したがっているが、それを果たせていない」と語った。

 「米国を除けば世界のどの国も、選択した日と時間、場所に、ほぼいつでも長距離打撃プラットフォームを投入して攻撃できる能力を持っていない」「実際、中国はせいぜい、地域爆撃機戦力(regional bomber force)に過ぎない。もちろん、彼らはこれを引き続き発展させることを望んでいる」とデイビス司令官。

 現在、中国の爆撃機戦力は、旧ソ連のTu16「バジャー」のデザインに基いたH6爆撃機系列で構成されている。2019年に公式公開されたH6N爆撃機は、機体下部に1基の大型空中発射弾道ミサイル(ALBM)を搭載するように設計され、空中給油を受けることができる。

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