変化に鈍感な日本とドイツの失敗を繰り返さないためには、社会モデルを柔軟に持つことが求められる。日本とドイツは雇用が安定している。特に日本式の終身雇用は非常に先進的なシステムとして称賛されている。しかし「解雇されない職場」では、失敗を恐れずに新たな挑戦を試みることはない。「やってきたことをしっかりやろう」というリスク回避が生き残りの秘訣だ。新たな血の迎え入れも遅々として進まない。変化は遅れざるを得ない。
韓国は新しいフィールドを先行してつくることはできなかったが、流れを読むことはできた。素早いフィールドの乗り換えで持ちこたえている。しかし、半導体好景気の裏で民間の活力が急速に失われていることを直視しなければならない。サムスン電子社員の平均勤続年数は2004年には6.8年だったが、2024年には13年へと2倍近く延びた。サムスンやLGに公務員のように通うという「サムムウォン」や「エルムウォン」という新語(ムウォンは政府機関を連想させる「務院」)が出てくることを笑ってばかりはいられない。それは変化と革新を拒む現象だからだ。
最近SKハイニックスの社員の驚くべき成果給が話題になっている。一定割合の低成果者の雇用を保証しない代わりに、社会的セーフティーネットを厚くし、大きな利益を上げた際に従業員に成果を十分に分配する雇用・報奨システムの大転換が必要だ。そうすれば、気力なく歯車を回すことをやめ、新しい試みに目を向けることができる。韓国は「ファストフォロワー」という形容詞を振り払う時が来た。まず新しいフィールドをつくり、最前線を突っ走る国を目指さなければならない。
孫振碩(ソン・ジンソク)記者