米国が史上最大規模のサイバー攻撃、ネットを全て遮断されたイランは「デジタル・ブラックアウト」状態

 イランの核心インフラをまひさせようと、あらかじめ徹底して計画された作戦とみられる。イラン指導部もまた通信途絶状態に置かれた、とエルサレム・ポストは伝えた。FOXニュースは「パスダランの指揮統制システムをかく乱し、(ドローン・弾道ミサイルの発射など)反撃作戦を無力化するのが目的」と報じた。

■予測不能なイランの反撃

 イランも反撃に出た。「Cyber Islamic Resistance」と名乗る集団はヨルダンの給油施設をまひさせ、米国やイスラエルの軍需品供給企業を攻撃してデータを破壊したという。ロイターは「イランがイスラエル・米国と連携する軍需・商業・民間を対象にサイバー攻撃を含む措置を取る可能性が高まっている」と報じた。サイバーセキュリティー企業のアノマリ(Anomali)は、イラン政府の支援を受けるハッキンググループがイスラエルの攻撃目標データを完全に削除する「ワイパー(wiper)」攻撃を既に遂行している、とロイターに伝えた。

 専門家たちは、イランの攻撃形態はいっそう予測不能になるものとみている。これまでイランは、パスダランの支援の下、幾つかのハッカー集団が西側の主要国に対して組織的にサイバー攻撃を行ってきた。ハッキング能力は中国・ロシア・北朝鮮と共にトップクラスだと評されている。米国の外交・安全保障シンクタンクである戦略国際問題研究所(CSIS)は「イランのハッカー集団は国の支援の下、単なるDDOS攻撃やウェブサイトの操作から企業のシステム破壊まで、多様な攻撃を行ってきた」と指摘した。今回の空襲以前も、イランはイスラエル政府や高官を対象にサイバー攻撃を試みてきた。

 しかし現在、イラン指導部が事実上壊滅したことにより、サイバー攻撃の指揮システムは消えた。代わりに個別のハッカー集団がテレグラムなどの通信アプリやインターネット・コミュニティーを「coordination hub(連接ハブ)」として利用しつつ無差別攻撃に出るだろうという分析が登場している。米国家安全保障局(NSA)エージェント出身のキャサリン・ラインズは、「フォーチュン」誌の取材に応じて「事実上、何の監督や指示もない、テレグラムのルームにいる19歳のハッカーの手に委ねられている」と語った。

柳智漢(ユ・ジハン)記者

【写真】「デジタル・ブラックアウト」状態のイランに米軍が超精密打撃

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