「中国公安、脱北民25人集まれば北に送還」「北朝鮮当局、脱北妊婦は強制堕胎して乳児は殺害」【独自】

 中国公安に逮捕された脱北者たちは強制送還当日の朝になって送還が分かるという。脱北者らは「公安は何も言わないが、送還当日に『急いで出てこい』と言ってからすぐ(北朝鮮保衛部に)引き渡された」と伝えている。報告書によると、中国当局は逮捕者がバス1台の定員25人ほど集まると北朝鮮に強制送還するという。ある脱北者は送還まで拘留施設で3日待機し、別の脱北者は3週間拘禁状態にあったと証言した。

 報告書には「中国当局に逮捕された脱北者の強制送還経路は六つある」と記載されている。中国吉林省・遼寧省と北朝鮮の平安北道・咸鏡北道・両江道・慈江道をつなぐ経路だ。国境に沿って最短距離を移動し、当局間で引き渡しが行えるように設計されている。

■北朝鮮では強制堕胎や乳児の殺害も

 脱北者たちは北朝鮮への強制送還後、中朝国境地域にある北朝鮮保衛部施設に拘禁された状態で取り調べを受けるという。その過程で暴行を受けたり強制労働に従事させられたりするといった証言もある。中には中国人男性に売り飛ばされ妊娠した女性脱北者らに対し、北朝鮮当局は強制的に堕胎させるか、生まれたばかりの子どもを殺害したとの記載も報告書にある。ある脱北者は「妊娠8カ月の女性の腹部に注射して流産させた」「生まれたばかりの子どもを殺害することもある」と伝えた。別の女性脱北者は「(染めていないのに)髪の毛が茶色だったという理由で『資本主義に染まり髪を染めた』と言われ、髪をつかまれて壁や机にたたきつけられた」と証言した。「妊婦や未成年者も容赦なく『裏切り者』と言われ暴行された」「角材、木のこん棒、皮のベルトなどで殴られた」との内容もあった。

 北朝鮮人権情報センターは「脱北民の北送を決める中国公安局長やこれを執行する辺境大隊長など個別の人物に対して国際刑事法上の責任を追及すべきだ」と提言した。

チャン・ユン記者

【表】脱北民を虐待し北朝鮮に強制送還する中国当局

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