5000発超の機雷を保有するイランが警告「ホルムズ海峡から石油を一滴も運ばせない」

ホルムズ海峡封鎖の手口は
幅は最も狭い海域でわずか33キロ
ミサイルやドローンを使った直接攻撃も可能

 イラン革命防衛隊が2日「ホルムズ海峡から一滴の石油も運べないようにする」と警告したことを受け、ホルムズ海峡が実際に封鎖されるかに世界の注目が集まっている。全世界の海上原油輸送の約20%を占めるとされるホルムズ海峡が封鎖された場合、国際原油価格の急騰は避けられない見通しだ。専門家は、イランがホルムズ海峡を物理的に完全封鎖しない場合でも、数回の単発的な軍事行動で実質的な効果は発揮できるとみている。1億ドル(約160億円)以上の超大型タンカーが沈没する恐れがあるとすれば、海運各社は海峡の通過を放棄すると考えられるからだ。

【写真】ホルムズ海峡の船舶位置情報

 ホルムズ海峡で最も狭い海域は幅わずか33キロしかない。イランが実際に封鎖に踏み切る場合に考えられる最も現実的な手段は機雷の敷設だ。米国防情報局(DIA)はイランの機雷保有数を2019年の時点で5000個以上に達すると試算している。イランは機雷を短時間で敷設できる艦艇も複数保有しており、1980年代のイラクとの戦争では実際に周辺海域に機雷を敷設し、米海軍艦艇が損傷したケースもある。

 ミサイルやドローンを使った直接攻撃も考えられる。2023年に紅海でイエメンの武装組織フーシ派がタンカーにミサイル攻撃を行い、スエズ運河の通行をストップさせたが、これと同様の小規模攻撃が行われる可能性もある。イラン革命防衛隊はここ数年、英国、ギリシャ、韓国、イスラエルなど関係国のタンカーをホルムズ海峡やオマーン湾周辺海域でヘリや小型高速艇などを使い拿捕(だほ)した事例もある。

 これらとは別の新たな手法も見られる。先月イランで電子戦の訓練が始まったが、その後ホルムズ海峡を通過する1100隻以上の船舶でGPS(衛星利用測位システム)や船舶自動識別装置(AIS)に異常が発生し、実際の位置から数十キロ離れた内陸や原発上空に船舶の位置が表示されるなど、航路表示に混乱が生じた。1発の銃撃もなく船舶が衝突するリスクを高め、保険料を引き上げることで船主らに自ら通過を放棄させる手口だ。

安重顕(アン・ジュンヒョン)記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲写真=UTOIMAGE
  • 5000発超の機雷を保有するイランが警告「ホルムズ海峡から石油を一滴も運ばせない」

right

あわせて読みたい