台湾周辺で中国戦闘機による防空識別圏・領空侵犯が常態化、イラン戦争開始以降は姿消していた

 台湾国防部は毎日、台湾海峡周辺海域・領空における前日の午前6時から当日午前6時まで24時間の中国人民解放軍の活動状況をウェブサイトで公表している。しかし、11日の発表は「中国機が探知されなかったため、飛行経路図は提供しない」という内容だった。

 この日に限ったことではない。2月26日には中国人民解放軍の航空機8機が確認され、うち6機が台湾海峡の中間線を越え、台湾中部と南西部の領空に侵入した。その前日には30機が確認され、うち22機が中間線を越えた。

 台湾国防部にとって、中国軍の戦闘機、爆撃機、偵察機などが台湾の防空識別圏や領空に侵入することは日常茶飯事だった。中国軍機は「自国の領土」と主張する台湾周辺に1日に数十回も出没し、台湾空軍は疲労が蓄積していた。

 しかし、あれほど相次いだ中国軍機の機影が台湾周辺から消えた。3月に入ってからは、6日昼に台湾の防空識別圏の南西部に2機侵入したのと、11日に5機が飛来し、3機が台湾の防空識別圏の北部と南西部に侵入しただけにとどまっている。

 中国軍の活動状況を収集・分析するPLAトラッカーの創設者ベン・ルイス氏はニューヨークタイムズの取材に対し、「これは従来の行動パターンと比較すると非常に劇的な変化であり、こうした空白は2021年以降で最長だ」と述べた。

 ルイス氏によると、2021年には中国軍機の飛行回数が約3週間でわずか5回にとどまったことがあった。当時は台風の通過と一部重なったが、今回は天候も安定していた。

 中国軍機が台湾の防空識別圏に侵入した回数は2020年に約390回に増え、昨年には3764回と最多を記録した。1日平均で10.3回に上った。

 PLAトラッカーによれば、中国軍機が台湾の防空識別圏を飛行した回数は、中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開催される週に減少する傾向があるが、これまではある程度飛行が続いていた。今年の全人代は5日に始まり、12日に閉幕した。

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